「数日で終わる仕事」などとウソをついて、10代の少年を海外に連れ出そうと東京駅まで連行したとして自営業の男ら3人が逮捕された。

連行された少年はその後、カンボジアで特殊詐欺に関わっていたとみて警察が捜査を進めている。

海外に連れ出すことを目的に連行した疑いで逮捕されたのは、仙台市宮城野区の自営業、髙橋卓冬容疑者（23）と、事件当時、19歳と15歳の少年。

警察によると、3人は去年5月から7月頃にかけて、「外国でする数日で帰れる仕事」などとウソをつき、県内に住む10代の少年を海外に連れだすことを目的に、東京駅まで連行した疑いがもたれている。

少年の家族が行方不明届を出して事件が発覚したもので、警察は逮捕した3人の認否を明らかにしていないが、匿名・流動型犯罪グループ＝トクリュウの一員とみている。

また、警察は連れ出された少年がその後、カンボジアで特殊詐欺に関わってから帰国したとみて、事件の全容解明に向けて捜査を進めている。