自民候補のいない初の選挙戦「衆院長崎3区補選告示」野党一騎打ち 保守層動向と投票率がカギか《長崎》
自民党の政治資金パーティーの事件をめぐって、谷川弥一氏が辞職したことに伴う衆議院長崎3区の補欠選挙が、16日告示されました。
自民党は候補者を擁立せず、立憲民主党の前職と日本維新の会の新人による一騎打ちとなりました。
立候補したのは、届け出順に、立憲民主党、前職の山田 勝彦候補、44歳
日本維新の会、新人の井上 翔一朗候補、40歳の2人です。
山田候補は2021年の総選挙で初めて獲得した比例での議席を辞して補選に臨みます。
出陣式には支援者ら約150人が集まりました。
(山田勝彦候補)
「80人を超える自民党の裏金議員の中で、唯一、議員辞職によって行われる戦いがこの長崎3区の戦いです。長崎県民はもう二度と裏金、脱税、金権政治は許さない」
自民党の“政治とカネ”の問題を批判した上で、「真の政治改革を進めるには政権交代が必要」と訴えました。
(山田勝彦候補)
「これ以上、国民に負担を求める政治はおかしいのではないでしょうか。むしろ、政治とは生活そのものであり、物価高から国民の、県民の皆様の暮らしを守る政策を進めていかなければならないのではないでしょうか」
選挙への出馬は初めてとなる井上候補。
党の国会議員も駆けつけ、JR早岐駅前で第一声をあげました。
(井上翔一朗候補)
「30年の日本の停滞をつくってしまった政権与党ではない、そして実際に政権を取っても、改革することができなかった民主党の流れを組む立憲民主党でもない、改革を実行する日本維新の会という選択肢を長崎の皆様にお示ししたい」
大阪で教育の無償化などを進めてきた日本維新の会の「政策実行力」をアピールします。
(井上翔一朗候補)
「今の政治どこを向いて政治しているのか。子育て世代、未来世代に投資をしていく。そういう政治じゃないとこれからの日本社会もちません。政治改革、これも実行力でぜひ見極めていただきたい」
県内の選挙区では、自民党が結党以来初めて候補者を擁立せず、野党候補同士による一騎打ちとなった今回の選挙。
自民党県連は「自主投票」とすることを決めていて、保守層の動向や投票率が結果を左右するとみられています。
衆議院長崎3区の15日時点の有権者数は、23万2000人あまりです。
投票は、今月28日に行われ即日開票されます。