くんち手ぬぐいが個性的な服や小物に変身 “アップサイクル” の店 私だけのくんちアイテムを《長崎》
使わないまま、家に眠っているものなどを再利用する「アップサイクル」の店。
長崎くんちの手ぬぐいが、服や小物に生まれ変わりました。
今年の踊町「銀屋町」鯱太鼓のGジャン。
腕には、担ぎ手の掛け声「蓬莱鯱(ホーライコー)」の文字が入っています。
パッチワークのスカートには、阿蘭陀漫才や 龍宮船など、10か町以上の演し物が。
シャツの背中部分には、堤けんじさんの “たぬき絵” の手ぬぐいが使われています。
長崎市のセレクトショップ「リラベルド」。
店内には、海洋ごみから作ったアクセサリーや、リメークした古着などが並びます。
今年6月、不要になったものを再利用する「アップサイクル」の店としてオープンしました。
(リラベルド 里見はるか 代表)
「家に眠らせているものを、また主役にして輝いてもらいたいという思いもあるし、洋服になることでおくんちの手ぬぐいの良さを、さらにみんなに知ってほしい」
先月から取り組んでいるのが、客が持ち込んだ古着や手ぬぐいを生まれ変わらせる「長崎くんち」のシリーズ。
まずは元の材料をいかして、デザインを決めます。
(リラベルド 里見はるか 代表)
「大きな男性のところを背中に、女性の絵は前にしていきたい」
制作を担当するのは、契約しているクリエーター。くんちシリーズは 荒木文子さんが手掛けます。
(クリエーター 荒木文子さん)
「それぞれの町がいろんなデザインをしていて、とっても面白い。そのまま絵が生かせる」
丸山町の手ぬぐいは、Gジャンの背中やポケットなどにあしらわれ、粋な一着に “アップサイクル” されました。
(クリエーター 荒木文子さん)
「手ぬぐいがずれないように、キルティングステッチをして押さえる。下はフリンジを使って動きを出して、おもしろくしている」
ポケット部分はそのまま使えるように、生地の周りを縫い付けるだけにしたそうです
リメークは、バッグやポーチなどの小物にすることもできます。
店の一押しは「日傘」。広げると、8か町の手ぬぐいの柄が楽しめます。
(クリエーター 荒木文子さん)
「表にUVスプレー、裏にUVカットの裏地を使っている」
留め具には、海洋プラスチックを加工したボタンを使用。
踊町が確認できるカードもついています。
くんち見物のお供としては、もちろん1年中 くんち気分が楽しめて、地球にも優しい取り組みです。
(リラベルド 里見はるか 代表)
「一緒におくんちを盛り上げていきたいと思っているし、自分オリジナルの 唯一無二の商品を作らせてもらって身に着けてほしい」