被爆実相伝える展示「子どもの視点で」長崎原爆資料館 更新に向けワークショップ 城山小参加《長崎》
長崎原爆資料館の展示内容の更新に向け、子どもの視点を取り入れようと、長崎市が小学生を対象にしたワークショップを開きました。
(長崎大学核兵器廃絶研究センター 中村 桂子さん)
「何年も何十年も何百年先までも、とても大事な役割を世界で果たすことになる」
ワークショップには、爆心地から約500mにある 城山小学校の5年生が参加しています。
再来年度以降に予定されている、長崎原爆資料館展示内容の更新について、市は2024年度、基本設計を策定する方針で子どもの視点も取り入れたい考えです。
更新を検討しているのは、資料館の4つのエリアのうち、核兵器開発の歴史や国際情勢などのエリアと被爆記録などを上映するエリアで18日、児童が展示品の見やすさや、気付いた点をチェックしました。
さらに19日、これをもとに児童が展示の改善点などを発表しました。
(児童)
「画面が小さすぎて1年生が身長が足りなくて見えなかった」
(児童)
「文章が長い所が少し多くて、どこか重要なのかがわかりにくかった」
資料館のレイアウトについても意見を交わしました。
(児童)
「平和について千羽鶴などが作れるコーナー」
「核兵器を使ったらどんな被害が起こるのか、(核兵器を)使ってしまったら原爆が落とされた何倍の被害が起きるなど、現実的なことを書いたらわかりやすいかも」
(長崎市平和推進課 原賀 哲郎 主幹)
「私たちでは思いつかないような視点や考え方が聞けて期待以上。反映できるものはぜひ反映させていきたい」
ワークショップは城山小のほか、留学生を含む長崎大学の学生、県外も含む市民を対象に8月までに3回実施し、市では今後、基本設計に反映させたいとしています。