長崎の路面電車 “3年半ぶりの値上げ” で「運賃150円」へ 来年4月1日改定か《長崎》
長崎電気軌道は路面電車の運賃を10円値上げし「150円」とするよう、20日付けで九州運輸局に認可を申請しました。
利用者数がコロナ禍以前まで回復できていないことや、整備などの費用の増加を要因としています。
長崎電気軌道の現在の運賃は、中学生以上は140円、子どもは70円ですが、それぞれ10円引き上げ「150円」と「80円」とするよう、九州運輸局に申請しました。
長崎電気軌道によりますと、昨年度の路面電車の利用者数は約1500万人とコロナ禍前の状況まで回復できていないことや、原材料の高騰により軌道整備などの経費が収支を圧迫していることなどが主な要因としています。
運賃の改定は来年4月1日を予定していて、認可されれば3年半ぶりの値上げとなります。
(80代)
「値上がりは嫌」
(80代)
「仕方ない」
(70代)
「上がり方が早いからびっくりした。いつも使う人は大変だと思う」
長崎電気軌道はコロナ禍前のダイヤに戻すには、120人の運転士が必要としていますが、現在は92人と不足していて、運賃の値上げで賃金水準を上げ、採用を強化したい考えです。
「利用者に負担をかけてしまうが、継続的な安全運行の提供と、利便性向上のため理解してほしい」とコメントしています。