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児童相談所で訓示「おかしいと思ったら早急に介入し適切な対応を」高1同級生殺害事件を教訓に《長崎》

2024年7月26日 21:10
児童相談所で訓示「おかしいと思ったら早急に介入し適切な対応を」高1同級生殺害事件を教訓に《長崎》

佐世保市で高校1年の女子生徒が同級生に殺害された事件から、26日で10年です。

当時、対応が適切ではなかったと指摘された児童相談所では、再発防止への誓いを新たにしました。

(佐世保こども・女性・障害者支援センター 田川 雅章 所長)
「大きな課題と教訓を与えられた案件であり、児童相談所の中で事件を風化させない」

佐世保市の児童相談所で26日に開かれた臨時の朝礼で、田川 雅章所長は職員に訓示し、児童相談所の役割や関係機関との連携の重要性について、「常に原点に立ち返る必要がある」と訴えました。

事件は、10年前の2014年7月26日、当時15歳の加害少女が同級生の少女を殺害したとして、医療少年院に送致されました。

当時、児童相談所は加害少女を診察した精神科医から『人を殺しかねない』との電話を受けながら、適切な対応をとらなかったとして問題となりました。

25日は児童相談所で、事件後に入庁した職員を対象に研修を開き、事件の教訓を共有したということです。

(佐世保こども・女性・障害者支援センター 田川 雅章 所長)
「おかしいなと思った部分についてはいろいろな所から情報収集し、何かあれば早急に介入し対応し、適切な対応をすることが必要」

事件から10年。

加害少女は2021年、医療少年院での収容継続が認められていて、収容期限は今年までとなっています。