“名物女将” の遺志を継ぎ「自分らしく新たなもてなしを」壱岐島の老舗旅館 三代目女将の挑戦《長崎》
壱岐の老舗旅館の三代目女将 平山 真希子さん。
“名物女将”と呼ばれた先代が亡くなって3年。その伝統を守るため、日々 奮闘しています。
午後5時半過ぎ。おもてなしの準備が始まりました。
厳選された旬の魚介が運ばれていきます。
(平山旅館 三代目女将 平山真希子さん)
「平山旅館の女将です。きょうはありがとうございます」
平山 真希子さん 48歳。
10年前に嫁ぎ、3年前から三代目の女将を務めています。
(平山旅館 三代目女将 平山真希子さん)
「今 割りたてだから棘が動くの。動いているでしょ」
女将が採ったウニ。そのお味は?
(宿泊客)
「濃厚でおいしいですね」
(平山旅館 三代目女将 平山真希子さん)
「島に来るとこういうものが食べられるんだと思ってもらいたい。頑張っています。フフフ」
壱岐市勝本町にある創業70年の「平山旅館」。
くつろぎの客間に、“子宝の湯”ともいわれる由緒ある温泉を備えます。
花束のような自家製の無農薬野菜。
天然のマダイやイカなどが漬けがのった 「島茶漬け」も絶品です。
▼二代目は超パワフル 島内外に名の知れた“名物女将”
平山旅館の館内を見渡すと、いたるところに “先代の” 女将にまつわるものが。
(平山旅館 三代目女将 平山真希子さん)
「かわいい。笑っている。50年間 平山旅館の顔になっていた女将なので、懐かしむ人もいるし、(二代目)女将に会いたいという人もまだまだいるのでずっといてもらった」
二代目は壱岐の名物女将と呼ばれ、自らつくった等身大パネルも。
女将業一筋50年。二代目の平山 宏美さん。
(平山宏美さん)
「私は本当に壱岐の島が好きで、壱岐の島を一人でもたくさんの 人に知ってもらいたい。まず歴史文化が豊か。それから自然が豊か。人情味豊か。食材が…。」
語りつくせぬほど、とにかく壱岐のことが大好き。
人を元気にさせる笑顔は、“パワースポット” と呼ばれました。