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【高校入試】学習塾が今年の傾向を分析 初日の国語・英語・理科の難易度は『例年並み』《長崎》

2025年2月18日 19:04
【高校入試】学習塾が今年の傾向を分析 初日の国語・英語・理科の難易度は『例年並み』《長崎》


5900人あまりが臨んだ18日の高校入試「一般選抜」の試験。

今年の傾向や難易度を、長崎市の学習塾に分析してもらいました。

18日から始まった高校入試「一般選抜」の試験は、定時制を含む県内57の高校で始まりました。

全日制の55校には5953人が志願していて、志願倍率は0.81倍と、55校のうちの45校で定員割れとなっています。

1日目の試験を終えた受験生は…。

(受験生)「思っていた以上にできた」

(受験生)「英語以外はできた」

(受験生)「思った以上に解けてよかった」


長崎市の学習塾「能力開発センター」によりますと、初日の国語、英語、理科の難易度は「例年並み」でした。

『国語』は、記述式の問題でこれまでより文字数が多い60字以内で答えるように。

(能力開発センター 堀田 奈月さん)
「傍線部の直前だけでなく、少し前に戻ったところから複数を組み合わせて(答えを)作らないといけないので、苦手な生徒にとっては少し難しく感じたかもしれない」

探求的な問題は、100字以内で答える形式で苦戦した受験生も多かったとみています。

(受験生)「長文問題が長くて、解きづらかった」

(受験生)「自分で考えて書く問題が、合計で半分くらい(時間を)使った」

『英語』は、文章の量がやや増えたものの、英単語のレベルなどは例年と変わらない内容でした。

一方、英作文は自分の意見を記述することから、難しさを感じた生徒もいるようです。

(能力開発センター 高木 精二さん)
「日本語で見た時には(意見が)思い浮かぶが、それをそのまま(英語で)書こうとすると難しくなる。言いたいことと書けることが違うということを意識した方がいい」

3教科目の『理科』は、これまで8つあった大問が、1つ減って7問に。

ただ 問題の総数は44問と、ここ5年で最も多くなりました。

探求的な問題では、去年8月に宮崎県の日向灘で発生した “地震” がテーマにあげられています。

(能力開発センター 井手 雄一さん)
「社会では時事問題が出てくるように、理科もこれから普段の日常生活で起こっていることを理科の知識に変える。その時に、どういう理科の分野の考え方が使えるかを含めて問われてくる」

3教科を通じて「問題を読み解く力」と「考えをまとめる力」が問われる試験となった、今回の公立高校入試。

受験生は19日に向けて、気持ちを新たにしていました。

(受験生)
「地理と歴史が苦手なので、そこを覚えてあすは頑張りたい」

(受験生)
「面接もあるので、面接で緊張して言葉が飛ばないように家で練習したい」

(受験生)「気合で頑張るぞ!」

19日は社会と数学の試験、そして面接が行われます。

今夜の家庭での過ごし方などについて、能力開発センターによりますと、
▼普段通りに過ごすこと
▼取り組んできたことをもう一度見直すこと
などが大事だということです。

保護者の皆さんは普段通りに接してあげましょう、ということでした。

合格者は来月5日、各学校のホームページで発表されるそうです。

最終更新日:2025年2月18日 19:26