「見直し案だけ先行し、着工の足がかりが見えてこない」文化芸術ホールの再修正案に委員不満も《長崎》
旧長崎市庁舎の跡地に建設予定の “新たな文化芸術ホール” について議論する審議会が開かれました。
着工に向けた具体的な道筋が見えないとして委員からは厳しい意見も出されました。
12日の文化振興審議会では、新たな文化芸術ホールをめぐり、長崎市側が再修正案を提示。
面積を削減するとしていた「リハーサル室」について、委員からの意見を踏まえ、小劇場としても十分利用ができる面積で整備するなどの変更が加えられました。
一方、「練習室」については、市内に不足しているなどとして新たなホール内に設置を求める意見が相次いでいましたが「検討段階」として、12日は示されませんでした。
(委員)
「どう見直すかは割愛するのではなく、文字で示してほしい」
(長崎市演劇協会 川下祐司会長)
「継続して検討中ということで外したという理解だが、方向が見える前に議論させてほしい」
さらに、施設の建設に向けた全体像が見えない中で、議論を進めることに厳しい意見も。
(委員)
「見直し案だけが先行して、根本的な着工に向けた本当の足がかりが見えてこないことが不満。そこを明確に示してほしい」
(委員)
「箱の大きさ自体が変わらないのだったら、こういう議論は何でやっているのかと聞きたい」
市は、今年度中に民間と意見交換して事業化の可能性を探る「サウンディング調査」を進める方針で、その結果を踏まえて工事の時期などを示したいとしています。