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人手不足続く漁業 “若者の力” で未来を!高校生向け「就職支援フェア」で漁業の魅力アピール《長崎》

2024年7月12日 21:45
人手不足続く漁業 “若者の力” で未来を!高校生向け「就職支援フェア」で漁業の魅力アピール《長崎》

深刻化する“人手不足”。事業者らが「現場の声」を伝え、魅力をアピールしました。

漁業で働く若者を確保しようと、高校生などに向けた就業支援フェアが県庁で開かれました。

県内に拠点がある24の事業者が集まった「水産業就業支援フェア」。

(漁業者の説明)
「沖に出るときは、夜出て行って朝帰ってくる。基本はイワシ漁」

(漁業者の説明)
「大漁の時は歩合金として、直接収入に反映される」

参加した高校生40人に対し、労働条件や仕事の魅力などをアピールしました。

(長崎市の高校生)
「県内の水産業に就職したい。巻き網船に就職しようと思っている」

(長崎市の高校生)
「求人票だけじゃ知れなかったことを知れて、行きたい会社も見つかった。夏に企業見学もできると言われたので、参加してみる」

漁業の働き手の深刻な “人手不足”と“高齢化”。

農林水産省によると、長崎県の就業者は減少に歯止めがかからず、現在1万人を切っていると予測されています。

また、65歳以上が全体の半数近くを占めていて、若い人の新規就業と定着が急務となっています。

(天洋丸 漁業事業部 萩生田 惇さん)
「社員は若い人も多いが、巻き網漁を手伝ってくれる地域の人の高齢化が進み、人数も減っているので、若い人達の力を借りたいというのが本音」

(大栄水産 近藤 三暢 専務取締役)
「こういうガイダンスを続けていたら興味を持った人が来てくれて、そのあとはその後輩の人が入ってきてくれている。ありがたい」

漁業が活発な長崎で働きたいと、県外から参加した生徒の姿も。

(茨城県の高校生)
「漁業に興味を持ち始めて、長崎が盛んということで(来た)。積極的に取り組んでいるんだと感じた」

(鹿児島県の高校生)
「釣りが好きで、絶対に漁師になりたいと思っているので、今回参加できてよかった。やっぱり漁師になりたいと改めて思った」

県は、新規就業者向けの実践研修や、経費支援制度の拡充などを進め、基幹産業である漁業の活性化を図りたいとしています。