最新機器装備で「逃げ得を許さない」高速航行の漁業取締船が完成 密漁など漁業違反は減少傾向に《長崎》
県の新しい漁業取締船が完成し、関係者に披露されました。
高速で航行する漁業取締船の配備により、密漁などの漁業違反は減少傾向にあるということです。
完成した県の漁業取締船「かいりゅう」は、旧型船の運用が30年以上経過したことから、約8億7000万円をかけて建造されました。
全長は31.5メートルで、時速70キロ以上の高速航行が可能です。
これまでは不審な船などを双眼鏡で目視していましたが、夜間でも3キロ先まで確認できる「赤外線装置の付いた洋上監視カメラ」を装備しています。
また、自由に拡大、縮小でき、レーダーと連動した電子海図装置を県の漁業取締船として初めて搭載するなど最新の機器で取締りにあたります。
(吉丸 洋志船長)
「船速も上がり、密漁者に対する採証(証拠の採集)能力も上がっている。今後は、逃げ得を許さないという強い気持ちで取締りを行いたい」
県によりますと、高速で航行する漁業取締船の配備を進めてきた結果、密漁などの漁業違反は近年、減少傾向にあります。
県は、5隻の取締船で監視にあたっていて、警察や海上保安部と連携した取締りも行うということです。