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「どれくらいの被爆者が生きているのか」アメリカの高校生から質問も 被爆者らのツアーで交流【長崎】

2023年11月20日 20:13
「どれくらいの被爆者が生きているのか」アメリカの高校生から質問も 被爆者らのツアーで交流【長崎】

核兵器廃絶への思いを届けようとアメリカを訪れていた長崎の被爆者らが現地時間16日、最後の訪問地で高校生らと交流しました。紙芝居などを使って伝えた思いにアメリカの高校生は…。

3つの都市を訪問する長崎の被爆者と2世、3世らによるツアー。

現地時間の16日には最後の都市・西海岸のポートランドを訪れました。

被爆者の三田村 静子さん(81)は、現地の高校生に、被爆体験などを基にした紙芝居をスクリーンで披露し、大切な家族を失った悲しみや核兵器廃絶への思いを訴えました。

(被爆者 三田村静子さん)
「私たちが受けた苦しみだけはどこの国にも絶対味わわせたくない。私は世界中から戦争と核兵器がなくなるまであきらめません」

ツアーに参加している被爆3世の山口 雪乃さん(20)。

今回の代表団の意義や核兵器のない世界に向け、普段行っている活動について紹介しました。

現地の高校生からは「どれくらいの被爆者が生きているのか」「遺伝的影響があるのか」といった質問が出ていました。

代表団のメンバーらは現地時間の18日に帰国の途に。

団長を務める朝長万左男さん(80)は、11月27日からニューヨークの国連本部で開かれる核兵器禁止条約の第2回締約国会議に参加する予定です。