災害時「誰も死なせないまちづくりを」県内最年少15歳の防災士 目指すは若者中心の地域防災《長崎》
地震や風水害などの災害が発生した時、どう行動するか。
もしもの時の避難計画は、できているでしょうか。
防災の大切さを発信する中学生を取材しました。
(県内最年少防災士 出水琉さん)
「長与ダムだったら、普通の重力式コンクリートダム」
大好きなダムについて話すのは、長与第二中学校の3年生出水琉さん15歳。
現在、中学3年生の出水さんが取得したのは…
(県内最年少防災士 出水琉さん(15))
「防災士です」
防災士とは民間資格で、
▽地震や風水害などへの備え
▽避難所の運営について一定の知識を持つ人が取得できます。
県内では2400人あまりが “避難所運営のボランティア” や “防災意識の啓発活動” などで活躍。
出水さんは教本や過去問題をもとに知識を深め、去年10月に試験に合格し、県内最年少の防災士に認定されました。
(県内最年少防災士 出水琉さん(15))
「中学3年生が最年少ですごいことだけど若者たちが次の社会を引っ張っていくのでもっと防災のことを知ってもらい地域を活性化させてほしい」
試験で出題される問題を2つ紹介します。
〔質問Q〕
地震発生時、車両を停止させ待避する際の自動車運転者としての心がけで、正しいものはどれか
正解は「B」。
交差点を避け、道路の左端に寄せて停車する。エンジンを止め、エンジンキーを付けたままにし、ドアをロックしない。
〔質問Q〕
ガスを使用中に大地震が発生した場合の対応として正しいものはどれか
正解は「A」。
すぐにガス器具を消す。ただし揺れているときに消すのは危険なので、使用場所から離れている場合には無理をしない。
出水さんが暮らす長与町。
町内を流れる「長与川」は、1982年の長崎大水害で氾濫。
吉無田踏切の周辺も大規模な水害が発生しました。
(県内最年少防災士 出水琉さん(15))
「長崎大水害の時に濁流になって洪水が起きたから、川の流れを変えて、今はコンクリートの壁が作られている」