“生態系への影響” 最小限に 一級河川「本明川」で油の流出など水質事故防ぐ想定訓練《長崎》
諫早市の本明川で油の流出などの水質事故を想定した訓練が行われ、担当者が対応の手順を確認しました。
油の流出による水質汚染や生態系への影響などを最小限に抑えます。
(担当者)
「土のう積みの途中でそこにある管をかませて、水はその管を通って下を行く。でも油は水面上に漂っているのでここを取る」
県内唯一の一級河川、本明川。
流域の諫早市で 7日に行われた訓練には、長崎河川国道事務所や県・諫早市などの担当者 約40人が参加。
油の発生源と想定した水路では、土のうを積んで水をせき止め、吸着マットで油を回収する流れを確認しました。
また 川幅が広い本流では、オイルフェンスを張って油が広がることを防いだ上で、船の上から油を吸着させるマットを投げ入れました。
(長崎河川国道事務所 岡本 徹所長)
「下流の方に油が流れるということは、甚大な被害をこうむることになる。住民の皆様に被害がないような形で進めることを目的としている」
長崎河川国道事務所によりますと県内では昨年度、川の水質汚染につながる事案が2件発生。
これから冬に入ると暖房器具を使う時期になるため、燃料の適切な管理などを呼びかけています。