被爆80年見据えAI活用して継承活動 "被爆者の人生”を描いたマンガを動画に 12日から公開へ≪長崎≫
AIを活用して“継承”活動に。被爆者の人生を描いたマンガを動画にした作品が12日から公開されています。
(動画)
「8月9日11時2分…」
12日からYoutubeで公開された「被爆者マンガ動画」。4歳で被爆した長崎市の小峰秀孝さん83歳の体験をもとに漫画家の西岡由香さんが描いた「じいちゃんその足どんげんしたと?」を動画にしました。
(4歳で被爆 小峰 秀孝さん)
「これで私の代わりを紙芝居が子どもたちに(講話を)やってくれるのかなという思いで大変うれしく思う」
そのナレーションは…。
(動画)
「今思えば、私の人生は原爆とのたたかいでした。原爆はいつも闇の中へ私を引きずり込もうとします。しかし、そうはならなかった。それは…(母:生きろ!)人間が原爆より強いからです」
人工知能「AI」が生成。AIやインターネットに親しみのある若い世代に届けようと活用しました。
来年の被爆80年に向けた長崎原爆被災者協議会の新たなプロジェクトの一環で、被爆者の長野靖男さんが2か月以上かけて制作したそうです。
(動画を制作 長野 靖男さん)
「150コマ以上をスキャンして切り取って、並び変えてこの作品にした。ぜひ世界の子どもたちに発信したい」
動画は今後、英語の字幕も付けて世界に発信する予定でプロジェクトではほかの被爆者の動画も制作していきたいとしています。