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ジミー大西さんの新たな創作活動に密着! 約1か月半を過ごした“長崎” を独自の視点で表現《長崎》

2024年8月24日 12:34
ジミー大西さんの新たな創作活動に密着! 約1か月半を過ごした“長崎” を独自の視点で表現《長崎》

長崎市で展覧会を開催中のジミー大西さんにカメラが密着しました。

新作のテーマは、“長崎くんち”。

ジミーさんが感じた「長崎」です。

展覧会にあわせこの夏、長崎に滞在しているジミー大西さん。

会場はこの日も多くのファンで賑わいました。

長崎歴史文化博物館で9月1日まで開催する「ホームタウン」。

お笑い芸人で、画家としても活躍するジミー大西さんが30年以上に渡って描いてきた “絵画” や “立体作品” 約150点を紹介しています。

会場には、制作風景を間近で見られる “ジミーの部屋” も。

(ジミー大西さん)
「長崎に約1か月半いた夏の思い出の作品」

そこでジミーさんが下書きしていたのは…

(ジミー大西さん)
「龍を今、描いている」

長崎くんちの “龍踊(じゃおどり)” の「龍」。

(ジミー大西さん)
「長崎は 龍のイメージがある。長崎のまちを見てみるとやたらと龍が多い」

長崎に滞在中、時間を見つけては、まちを散策していたというジミーさん。

(ジミー大西さん)
「“長崎くんち” あるやんか」

(ジミー大西さん)
「長崎くんちの 龍の稽古があるというので、(大阪に)帰るまでに見てみたくて」

今年の長崎くんちで五嶋町が奉納する「龍踊」。その「龍」を特別に見学させてもらえることに…

(ジミー大西さん)
「うわ~すごいな、これは。すごい!これが踊りだすんや」

祭り本番で登場する「青龍」「白龍」が出迎えてくれました。

龍の担ぎ手「龍衆」からも説明を受けます。

(龍衆 南部 光伸さん)
「玉を追いかけて玉を飲み込むさまを描くんですけど。(金色の玉は)月で。雨ごい(を意味する)」

(ジミー大西さん)
「龍が雨を降らす」

龍踊はその昔、中国で雨乞いの儀式として行われていて、龍が月を飲み込もうと探す様子を表現しています。

龍の顔部分「龍頭」の重さは約12キロ。今回 特別に、ジミーが持たせてもらうことに。

(ジミー大西さん)
「重ーっ。これで何時間って(動かす)。1人で持つわけではないでしょ。」

(くんち協賛会 中村 重敏 会長)
「龍全体を持つのは、8人くらい」

(ジミー大西さん)
「すぐ交代しないといけない。重いわ、これ」

龍衆が交替で持ちますが、長崎くんちは祭りの3日間、早朝から夜まで続くため、まさに体力勝負。

龍に触れることでより、制作意欲がわいてきたジミーさん。

絵を描く際は普段から、可能な限りモチーフに触れたり、その場所に行ったりして、感じたことを表現しているそうです。

(ジミー大西さん)
「(うろこは)重ねることで六角形になるのかなぁ。(実際に見たり触ることで)自分の中でヒントを得てますよね」

(くんち協賛会 中村 重敏 会長)
「(作品の題材に)取り上げていただくのは非常にありがたいし、名誉なこと。新たな形で(くんちを)広めていただくのはありがたいこと」

午後7時。八坂神社に2体の龍が向かってきました。

(ジミー大西さん)
「これが稽古と思わない。本番みたいな雰囲気がある」

八坂神社ではこの日、通し稽古が行われていました。

稽古を前に全員が神社や鳥居に向かって挨拶します。

(五嶋町のメンバー)
「よろしくお願いします」

たまたま鳥居のそばにいたジミーさん。みんなと目が合うと…。

(ジミー大西さん)
「やってる!やってるーぅ!」

少し場が和み、龍衆らにもやる気注入。さっそく稽古開始です。

10年ぶりに龍踊を奉納する「五嶋町」。

62人の龍衆が週に3回の稽古に励んでいます。

(ジミー大西さん)
「いやーすごいな」

動き出した龍の姿を食い入るように見つめるジミーさん。

(ジミー大西さん)
「白龍と青龍が踊っているようで、金の玉を追いかけているような。躍動感、すごかったですね」

龍踊の歴史、そして龍衆たちの思い…

大きな収穫があったようです。

(ジミー大西さん)
「金の玉を追う、雨を降らしていくというストーリーがある。
 絵にもストーリーが絶対大事だと。躍動感も、もちろん大事」

展覧会の会場となっている「長崎歴史文化博物館」。

龍踊の見学から3日、ジミーさんの姿がありました。

(ジミー大西さん)
「今まで(の作品は)いっぱい色をつけていた。くんちを見て、“白龍” に挑戦する。長崎で学んだこと、ストーリー性、今後 意識して描いていく」

龍の作品は年内にも完成させる予定で、地元・大阪に戻ってからも今後の創作活動に生かしていきたいと話します。

伝統に触れ、人に触れ、“長崎らしさ” あふれる作品づくりにも挑戦した この1か月半。

(ジミー大西さん)
「個展ですっと1か月半も常駐したのは、今回が初めて。居心地悪かったら帰っている、普通。(このまち長崎は)自分に合っている」

(藤田智子アナウンサー)
「長崎の “好き度” は何%ですか?」

(ジミー大西さん)
「好き度は120%!」

ジミーさんはお昼ご飯にトルコライスを食べたそうで、長崎グルメがすごく気に入ったみたいですよ。

今後の作品として、五島の「バラモン凧」をデザインから手掛けて実際に作ってみたいと話していたそうです。

展覧会「ホームタウン」は、長崎歴史文化博物館で来月1日までの開催です。

8月24日と25日、31日、そして最終日となる来月1日には、作品集を購入した人限定の「サイン会」が行われます。