日米同盟による “連帯を強調” 共同統合演習「キーン・ソード25」指揮官そろって会見《長崎》
自衛隊とアメリカ軍による共同統合演習「キーン・ソード25」が、長崎空港を含め 各地で始まるのを前に、日米の指揮官がそろって記者会見しました。
厳しさを増す国際情勢の不安定化を踏まえ、日米同盟による連帯を強調しました。
アメリカ海軍佐世保基地に先月配備された ドック型 輸送揚陸艦「サンディエゴ」。
22日午後1時過ぎ、艦上で記者会見に臨んだのは、アメリカ海軍太平洋艦隊のスティーブン・ケーラー司令官と、自衛隊制服組トップの吉田統合幕僚長です。
インド太平洋地域での即応体制や、抑止力の強化などを目的とした日米合同の実動演習が、23日から始まるのを前に、日米同盟の絆をアピールしました。
(吉田 圭秀 統合幕僚長)
「我が国周辺地域において、ウクライナと同様の深刻な事態が起きる可能性を排除できないという強い危機感を抱いており、こうした事態をなんとしても予防、抑止する必要がある」
(アメリカ太平洋艦隊 スティーブン・ケーラー司令官)
「すべての人々が強固な日米同盟の強さ、いかなる侵略者からも日本を守る という私たちの責務を目の当たりにすることだろう」
演習は 日本周辺の海域や米軍基地などで行われ。日本とアメリカあわせて約4万5000人。
艦艇40隻、航空機370機が参加する予定です。
今回の訓練は、今年4月「特定利用空港」に指定された長崎空港と福江空港でも、戦闘機の離着陸訓練などが行われる予定です。
「県平和運動センター」は、安全確保に万全を期すよう 国に求めることなどを県に要請しました。
このほか「特定利用空港」の指定撤回や、訓練に利用する際には県民に詳細を公表することなどを求めています。
(県平和運動センター 米村 豊 議長)
「有事の際は真っ先に相手国の攻撃対象となり、訓練においても住民を危険にさらすそれがある」
日米共同統合演習は、来月1日まで行われます。