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新幹線西九州ルート未整備区間 国と佐賀県による「幅広い協議」約1年半ぶり開催も進展なし《長崎》

2024年8月24日 19:00
新幹線西九州ルート未整備区間 国と佐賀県による「幅広い協議」約1年半ぶり開催も進展なし《長崎》

整備方針が決まっていない新幹線西九州ルートをめぐり、国と佐賀県による協議が23日、1年半ぶりに行われました。

西九州ルートの新鳥栖-武雄温泉間をめぐっては国が「フル規格」での整備を前提に3つのルート案を示している一方、佐賀県は、在来線の利便性の低下や、財政負担の大きさを理由に反発し、協議は平行線をたどっています。

23日は、佐賀県庁で国土交通省と佐賀県の担当者が、去年2月以来 約1年半ぶりに非公開で意見を交わしました。

協議では、国から新幹線の意義とメリットについて説明があり、佐賀県側は地元での合意形成がまずは重要という、これまでの立場を改めて伝えたということです。

協議後、報道陣の取材に応じた佐賀県地域交流部の引馬部長は「話し合うこと自体の意義はあったと考えている」とした上で「新幹線の課題については難しい問題であるという認識を新たにしている」と述べました。

西九州ルートを巡っては今年7月、整備方針を議論する与党の検討委員会が、この事態の打開に向けて大石長崎知事、鈴木長崎市長、古宮JR九州社長ら関係者のヒアリングを行ったほか森山委員長が長崎県、佐賀県、JR九州の3者に加え「必要であれば国も交えた協議を行いたい」との考えを示しています。