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歴史作家 司馬 遼太郎さんを偲ぶ「菜の花忌」子どもたちが作品を朗読《長崎》

2024年2月12日 20:25
歴史作家 司馬 遼太郎さんを偲ぶ「菜の花忌」子どもたちが作品を朗読《長崎》

「竜馬がゆく」などで知られる司馬 遼太郎さんを偲ぶ「菜の花忌」が長崎市で行われました。
子どもたちが作品の朗読も行い、司馬文学の世界に触れました。

「竜馬は胸のおどるような思いをおさえかね、「長崎はわしの希望じゃ」と陸奥陽之助にいった」

歴史小説「竜馬がゆく」など長崎を舞台にした小説を多く手がけた作家の司馬 遼太郎さん。
長崎市の風頭公園には、文学碑が建てられていて、毎年、命日の2月12日にあわせ司馬さんを偲ぶ「菜の花忌」が行われています。

12日は、近くの学校の子どもたちが作品を朗読しました。長崎市立伊良林小学校の6年生が読んだのは、司馬さんが子どもたちのために書いた二十一世紀を生きる君たちへです。

(伊良林小学校「二十一世紀を生きる君たちへ」)
「助け合うという気持ちや行動のもとのもとは、いたわりという感情である。」「君たちは、常に晴れ上がった空のように高々とした心を持たねばならない。同時に、ずっしりとたくましい足取りで、大地を踏みしめつつ歩かねばならない。」

瓊浦高校の2年生が詠んだ「菜の花の沖」は江戸時代の商人である高田屋嘉兵衛が主人公で長崎も舞台として登場します。

(瓊浦高校「菜の花の沖」)
「菜の花の快適な気でうずまりその花越しに浦々の白帆が出入りした」

(亀山社中ば活かす会土肥原弘久さん)
「個人的にも長崎の街が好きだったと聞いているので舞台である長崎の人間として誇りに思うし今後とも行事をつ続けていきたい」

最後は司馬さんが好きだったという菜の花を供え文豪を偲びました。