B1昇格初年度戦いぶりは?渡邊雄太獲得は?「長崎ヴェルカ」伊藤拓摩GMが生出演で語る《長崎》
NIBスタジオに、プロバスケットボールB1長崎ヴェルカの伊藤 拓摩代表取締役社長兼ゼネラルマネージャーにお越しいただきました。
(桒畑笑莉奈アナウンサー)
最終節前のお忙しいタイミングにも関わらず、ありがとうございます。
今シーズンは“B1初参戦”で残り4試合となりました。これまでの戦いぶりについてどう思いますか。
(伊藤 拓摩 代表取締役社長兼ゼネラルマネージャー)
シーズン始まって、入り方は良かったんですが、中盤でケガであったりだとか、疲労で本当に負け込んでしまいました。そんな中、チームは自分たちで話し合って立て直して、後半に入ってすごくいいバスケットができているんじゃないかと思っています。
(桒畑アナ)
ここまでの成績を改めて振り返ってみましょう。冷川アナウンサー、伝えてください。
(冷川小粹アナウンサー)
長崎ヴェルカは、現在24勝32敗。勝率は4割2分9厘で、西地区6位となっています。開幕直後は、破竹の4連勝を記録しました。
その後 苦しい状況が続いていましたが、今月に入ってからは3連勝するなど、ホーム最終節に向けて状態は上がっています。
(冷川小粹アナウンサー)
前節は、昨シーズンのBリーグ王者で、現在 西地区首位の「琉球」から貴重な1勝をあげました。
(青木雄大アナウンサー)
琉球戦もそうですが、後半に向けてチームとしての完成度が高まっているようにも思います。伊藤さんの評価はいかがですか。
(伊藤GM)
この試合に関しては、実は前日かなりの大敗をしているんですけれども、しっかりとチームが立て直してくれました。ケガでプレーができない選手もいたんですが、そんな中でもチームとして戦ってくれて、非常に大きな1勝をあげてくれたと思っております。
(青木アナ)
リーグ開幕からB1昇格初年度のチームが「24勝」に到達したのは、これまで3チームのみですが、初挑戦のチームとしての評価というのはいかがですか。
(伊藤GM)
私たちのやってきたバスケットが、通じている部分がたくさんあると思います。そんな中で勝つとなると、“それ以上の経験”とかが必要なんだという、厳しさも感じてはいるんですが、ただ十分にやれると感じています。
(桒畑アナ)
会場の盛り上がりもすごいと思います。今シーズンはここまでホーム戦28試合、全てでチケットが “完売”となっているんですね。平均の来場者数が今シーズンは約3670人で、B3時代の3倍近くとなっています。県内でのバスケットの盛り上がりは、どういうふうに感じられていますか。
(伊藤GM)
今シーズン、特にたくさんの人に試合に来てもらって、私達としては仲間もどんどん増えているという感覚がありますし、ファンクラブも。公式な数字は言えないんですけれども、本当にトップクラスのファンクラブ数でもあるので、そういった意味では、仲間が増えたシーズンだなと感じてます。
(青木アナ)
アウェイのチームから “ヴェルカは応援もすごいんだ”という声もたくさんあるんですよね。
(伊藤GM)
具体的に言うと、この前、琉球と長崎で試合をしたんですが、その試合後に、琉球の桶谷ヘッドコーチに『すごいな。この声援は久しぶりに “超アウェイ” を感じた』っていうふうに言ってもらえたので、やっぱり “琉球ゴールデンキングス”にそう言ってもらえたのは、すごく嬉しかったです。
(青木アナ)
琉球の桶谷ヘッドコーチというと、大阪とかいろんなチームでヘッドコーチをされた “名将”と言われるような人ですよね。
(伊藤GM)
そうですね。
(青木アナ)
ヴェルカの盛り上がりが続く中、4月27日と28日には「ホーム最終節」を迎えます。対戦相手の大阪とは今シーズン2度対戦していて、2敗となっています。今回はリベンジを果たすためにも、どんな試合になると予想されますか。
(伊藤GM)
大阪エヴェッサにこの前負けた時は、彼らの “個の力”にかなりやられました。大事な場面で1対1を守れなかった。個のところでやられたので、まずはしっかりとそこを守り切るディフェンス、そしてヴェルカが得意とする “速い展開”に持っていく。それをやると、しっかりと勝てる試合なのかなと思っています。
(青木アナ)
大阪は身長の高い外国籍選手などもいますから、そこもやはり警戒すべき点ですか。
(伊藤GM)
そうですね。中のプレーというのはしっかりと警戒しないといけないと思うので、中をどう守ってしっかりと苦しいシュートを打たせて、リバウンドを取って走るという、ヴェルカの得意なスタイルに持っていけたならと思っています。
(桒畑アナ)
伊藤さんは、B3時代にヘッドコーチをされてましたよね。その時に佐世保市体育文化館を使用していたと思うのですが、何か思い入れはありますか。
(伊藤GM)
ヘッドコーチ時代でいうと負けてはなかったので、いい思い出しかないですし、去年でいうとプレーオフ1回戦で、実は17点差で負けている中で・・・。
(青木アナ)
熊本戦ですよね。
(伊藤GM)
はい、もうそこからブースターの皆さんの素晴らしい応援で勢いに乗って、勝って。それが昇格につながったので、本当にいい思い出しかないですね。
(桒畑アナ)
そんなホーム最終節ですが、今回「佐世保 THANKS GAME !」というさまざまな企画が予定されています。伊藤さんが着ているTシャツもグッズですよね。
(伊藤GM)
はい。今回は佐世保市と「マザータウン協定」というのを結ばせてもらうんですが、その中でグッズのTシャツであったり、Tシャツ以外にも佐世保グッズというのが出たり。
ユニフォームも佐世保限定のユニフォームでプレーをするので、そういった意味ではしっかりと、最後の佐世保での試合を盛り上げられるのかなと思っております。
(青木アナ)
ヴェルカといえば、白とか紺が基調だと思うんですけど、青なんですね。
(伊藤GM)
これは私たちの勝手なイメージかもしれないですが、どちらかというと “アメリカンコミックのヒーロー” をイメージした、今までにない青色のユニフォームになっています。
(青木アナ)
脇の部分なども、銀や赤やいろんな色があしらわれていますね。
(桒畑アナ)
さらに日本のバスケットの話題ですと、先日、世界最高峰のNBAでプレーしていた 日本代表の渡邊 雄太選手が、来シーズンのBリーグ参戦を表明しました。多くのチームが獲得に動くと思われますが、ヴェルカは?。どうですか?。
(青木アナ)
気になりますね。
(伊藤GM)
はい・・・。彼が日本に帰ってくるという発表をしてからは、僕のところにはいろんな所から連絡がきてます。あの、そうですね・・・。
ヴェルカとしては、立ち上げる時のこだわりの一つとして将来何年後かに、例えば馬場 雄大であったり、渡邊 雄太であったり、八村 塁とか、海外で活躍する選手が帰ってきても、環境面が整っている、彼らがやりがいを感じてもらえる、そういったクラブづくりをしたいとずっと思っていたので、それが3年間でしっかりできたと思いますし、今シーズンはスタジアムシティができるということで、さらにその環境も整うので、その意味では本当に交渉の場に立てるのであれば、そこはヴェルカとして、しっかりとアピールができると思いますし、彼に気に入ってもらえることはたくさんあるんじゃないかなと。
それには本当に長崎の皆さんのバスケットの熱さも大事だと思うので、もうこれは私だけだけではなくて、長崎県の皆さんとパートナーの皆さんと一緒に頑張れたらと思います。
(青木アナ)
勝手に期待してしまいます。
(桒畑アナ)
楽しみですね。来シーズンも気になりますが、長崎ヴェルカのホーム最終節は4月27日28日。佐世保市体育文化館で、大阪エヴェッサを迎え撃ちます。
NIBでは、28日のホーム最終戦を午後2時から実況生中継でお伝えします。
長崎ヴェルカの伊藤 拓摩代表取締役社長兼ゼネラルマネージャーにお話を伺いました。