全員60歳以上の4人組シニアボウラー “シニアアスリートの祭典” で狙うは県勢初の頂点《長崎》
28日に開幕の「日本スポーツマスターズ長崎大会」。
シニア世代を対象とした国内唯一の総合スポーツ大会で、県内では初めての開催です。
ボウリングのチーム戦に挑むのは、4人のシニアボウラー。県勢初の頂点を狙います。
鮮やかなフォームで、豪快なストライクを連発。
4人の選手全員が60歳以上、競技歴30年以上のベテランボウラーです。
(県代表 辻 貴司さん(67))
「全部のチームの中で、平均年齢が1番上のチームだと思う」
4人がチーム戦として挑むのは、28日に開幕する 県内初開催の日本スポーツマスターズ2024。
“シニアアスリートの祭典” です。
このうちボウリングの4人チーム戦は、1人1人が順に投球し6ゲームの合計得点で競います。
最初に投球するリードオフマンは、しなやかなフォームが特徴の 服部良成さん 68歳です。
(1番手 服部 良成さん(68))
「体力も衰えてきているので、年相応でバランスのいいフォームを考えながら、特に1番バッターなのでみんなを引っ張っていくように頑張りたい」
2番手は辻 貴司さん 67歳、チームのキャプテンを務めます。
(2場手 辻 貴司さん(67))
「流れを切らないような役割。スプリットが出たりした時でも、それを引きずらないように、次は必ずスペア、ストライクを出すという気持ちでやっている」
3番手は 年長77歳でチーム唯一のサウスポーの菊川 隆行さん。
競技歴は “半世紀” 以上。
ほかの3人の先輩でもある大黒柱です。
(サウスポー 菊川 隆行さん(77))
「集中力が切れたらボウリングはダメ。77歳になったら(周りが)若い人ばかりだから。負けるのは嫌」
ボウリングでは、レーンに塗られたオイルの状態をつかみとることも 勝敗を分ける1つの要因です。
8割の選手が右投げのため、投球ごとにレーン右側部分のオイルは 徐々に削ぎ落とされ、ゲームが進むにつれて微調整が必要になってきますが、左側は変化が少ないそうです。
(サウスポー 菊川 隆行さん(77))
「6人いたら5人が大体 右。サウスポーでよかったなと思う」
そして、最後に投球するアンカーマンが 藤山 篤美さん 75歳。
チームの勝敗のカギを握る大きなプレッシャーの中、鋼のメンタルで冷静かつ正確にピンを倒します。
(アンカーマン 藤山 篤美さん(75))
「ボーリング的には まとめ役ということで、大事な役。優勝を狙って、4人でしっかり頑張ってやりたい」
普段は諫早パークレーンを拠点にしのぎを削り合う4人。
(サウスポー 菊川 隆行さん(77))
「4人が4人とも個々では負けないと、個人個人が皆そう思っている。お互いがライバル」
去年 福井県で行われた日本スポーツマスターズ2023では、惜しくも準優勝。
平均年齢71歳。闘志に燃える4人のシニアボウラーが、“今年こそ頂点を” と意気込みます。
( チーム4人)
「やるぞ、おーっ!」
日本スポーツマスターズのボウリング競技は、28日から佐世保市のパラダイスボールで始まります。
4人は、29日に県代表として全国のチームとの熱戦に挑みます。