全国的に急増「手足口病」なぜ増加? 乳幼児だけでなく大人もかかる感染症 その対策は?
夏に多いウイルス性感染症「手足口病」。鳥取県では、過去最も多かった時期に匹敵するほど患者が増加しており、警報も発令されています。
ムシムシと暑い日が続いている山陰地方。今の時期、全国的に増加しているというのが夏に多いウイルス性感染症「手足口病」。主に乳幼児が感染・発症し、手や足・口の中の粘膜などに水泡を伴う発疹ができる病気です。子どもを持つ親からは不安の声が広がっています。
母親
「手足口病がはやってるっていうのを聞きます。うちも結構ひどかった。おじいちゃんに移しちゃったので、大したことはなかったんですけど、やっぱり大人も気を付けないといけないなと思いました」
「うちも先々週まで子ども3人が順番に(かかっていた)。(予防は)なかなか難しいかな。栄養を取ってもらったりはするけど」
有効なワクチンはなく、集団生活をしていると予防することが難しいという手足口病。この手足口病の患者数が今、山陰両県で急激に増加しています。鳥取県東部では、患者報告数が1定点当たり5人に達し、警報を発令。例年より早いペースで感染が広がっています。なぜ今こんなにも患者が増えているのでしょうか。
おおたにこども・ファミリークリニック 大谷英之 院長
「コロナの流行を挟んでしばらく流行がなかったので、免疫を持ってないお子さんが増えたというのが一つあります。かかった方から1か月くらいは便の中から排出されるといわれています」
さらに症状が治まっても、ウイルスが1か月ほど排出されるため、家庭内感染などで広がっているのではないかといいます。感染を広げないための対策はー。
おおたにこども・ファミリークリニック 大谷英之 院長
「お風呂に入った後のタオルを共用しないとか、一般的な感染対策を徹底していただくことが大事になってくるかと思います」
予防は、手洗いをしっかりし、タオルは共用しないこと。また、便にもウイルスがついているので、オムツの交換時などにも注意が必要ということです。
乳幼児だけではなく、大人もかかる手足口病。今一度感染対策を行う必要があります。