ドラレコに映っていたのは身振り手振りで危険を知らせる男性の姿… 崩落した県道で間一髪落下を回避したタクシードライバー 人的事故を未然に防ぎ感謝状 「対向車が来るのが目に入ったので止めないと、と思いまして」 島根県出雲市
人的被害を未然に防いだとして、島根県出雲市のタクシードライバーが警察から感謝状を贈呈されました。
8月5日、出雲警察署にやってきたのは、出雲観光タクシーのタクシードライバー、足立勇二さん(66)です。実は足立さん…。
小田原安理 記者
「日御碕方面へ続くこちらの国道ですが、ここからでも大きな穴が空いているのが確認できます」
7月9日、大雨の影響で崩落した県道29号。ドローンで撮影された映像には間一髪で崩落を回避したとみられる一台の白い車が。この車を運転していたのが、タクシードライバー歴23年の足立さんでした。
出雲観光タクシー 足立勇二さん
「我を忘れているというか、考えて動いていないので記憶が前後してます。あの辺は」
なんとか道路にとどまった足立さん。ドライブレコーダーには車から脱出した後、足立さんが走ってきた車に対し身振り手振りで危険を知らせる様子が記録されていました。この行動が後続車のさらなる被害を防いだとして足立さんに対し、感謝状が受け渡されました。
出雲観光タクシー 足立勇二さん
「対向車が来るのが目に入ったので止めないと、と思いまして。私の行動が役に立ってとってもうれしい気持ちです」
出雲観光タクシーでは今回のことを受け、ドライブレコーダーの映像を基に研修を行ったということで、引き続きドライバーの教育に力を入れることにしています。