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鳥取県 平井知事「ありがとう『白鵬85の3』、ありがとう、ありがとう」 和牛王国鳥取の発展に大きく貢献した種牛「白鵬85の3」のお別れ会 鳥取県琴浦町

2025年1月28日 18:17
鳥取県 平井知事「ありがとう『白鵬85の3』、ありがとう、ありがとう」 和牛王国鳥取の発展に大きく貢献した種牛「白鵬85の3」のお別れ会 鳥取県琴浦町

かつて和牛の全国大会で肉質日本一の種牛に選ばれ、去年12月病死した「白鵬(はくほう)85の3」のお別れ会が1月28日、鳥取県琴浦町で開かれました。

鳥取県が保有していた種牛「白鵬85の3」のお別れ会には、地元の生産者や自治体関係者など約100人が出席し、「和牛王国鳥取」の発展に大きく貢献した「白鵬85の3」に、平井知事が慰霊の言葉を述べました。

鳥取県 平井伸治 知事
「生産農家など関係者に未曽有の恩恵をもたらし、本県和牛業界に大きく貢献するとともに鳥取和牛の真価を万人に知らしめ産地の誇りと結束をもたらしてくださいました。ありがとう『白鵬85の3』、ありがとう、ありがとう」

「白鵬85の3」は、2017年に開催された全国和牛能力共進会において、子牛の肉質を競う部門で日本一に。それ以降、「白鵬」のブランド力は高まり、子牛の市場価格が一頭891万円という当時全国最高値をたたき出したほか、平均価格を2年連続で全国トップに押し上げるなど、鳥取和牛の魅力を全国にアピールしました。

しかし去年12月22日、14歳11か月で病死。お別れ会では、出席者が祭壇に次々と玉ぐしを捧げ、その功績を労いました。『白鵬85の3』の生産者は14年前に亡くなっていますが、お別れ会にはその孫にあたる、農家の生田智之さんも出席していました。

和牛繁殖農家 生田智之さん
「『白鵬85の3』の後継種雄牛をみんなでつくりあげて、もう一度日本一をとりたいなと思っています」

現在も市場に出品される約3分の1が「白鵬85の3」の子牛だという鳥取和牛。県担当者は、白鵬が死んだことについて残念としながらも、これを一区切りにまた新しい優秀な種牛の造成にまい進していきたいと話しています。

最終更新日:2025年1月28日 18:42