ジョージアの家庭料理に松江の特産品を使用 牛乳・乳製品料理コンクールで最優秀賞 専門学生が発案したその料理とは? 島根県松江市
島根県松江市の専門学生が発案した料理が中国地方のコンクールで最優秀賞を受賞し、このほど、そのメニューの試食会が行われました。
松江栄養調理製菓専門学校で調理師科2年の井上功晃さんは、去年11月、中国地方で開かれた牛乳や乳製品を使った料理のコンクールで最優秀賞にあたる「中国四国農政局長賞」を受賞しました。
そこで、この日は井上さんが受賞したメニューを同じ学科の仲間たちと共に実習の一環として調理・試食することに。県の畜産課の担当者なども駆け付けました。
井上さんのメニューは「シュクメルリ」と呼ばれるジョージアの家庭料理。鶏肉やさつまいもを、ニンニクが効いたホワイトソースで煮込む料理ですが、井上さん流のシュクメルリは松江ならではの、あの特産品を使用します。
井上功晃さん
「自分が作った料理は“シジミ”とシュクメルリをあわせたもの」
シジミの身や出汁がホワイトソースに合うだけでなく、より深いコクが生まれるといいます。牛乳・乳製品料理コンクールで島根県が最優秀賞を受賞するのは初めてということです。
県予選で審査員を担当した管理栄養士 大谷清美さん
「私たちの郷土の料理のシジミと合わせたのがポイントだと思いました。子どもからお年寄りまで食べられる食べやすいお料理にしておられたので、それも大きなポイントです」
早速みんなで試食。その味はー。
生徒
「ニンニクの味とシジミの味がすごくだしも効いていて、おいしかったです」
「家庭でも簡単に作りやすいと思いました」
井上功晃さん
「すごく緊張しました。いろんな方もいらっしゃいましたし、でもいつもよりおいしいものができたので良かった」
将来は故郷の京都か島根で一品料理の店を開きたいと話す井上さん。松江栄養調理製菓専門学校では、井上さんの「しじみのシュクメルリ」を調理実習の教材にすることも検討しているということです。