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条例を誤って認識し端数を切り捨てず… 冷暖房の利用料金を余分に請求 市管理の文化ホール 指定管理者は全額返済の方針 島根県松江市

2024年6月28日 18:55
条例を誤って認識し端数を切り捨てず… 冷暖房の利用料金を余分に請求 市管理の文化ホール 指定管理者は全額返済の方針 島根県松江市
松江市役所

島根県松江市の鹿島文化ホールが5年以上にわたり、利用者が冷暖房を使用したときの利用料金の算出を誤り、条例の範囲を超えて請求していたことがわかりました。指定管理者は全額返済するとしています。

誤った金額を請求していたのは、2019年10月1日から2024年5月14日までの期間で、848件の利用に対し合わせて5万5310円を余分に請求していました。

これは消費税率が8%から10%に変更された際、松江市が利用料金を定めた条例では値上げ後の冷暖房使用時の割増料金で10円未満を切り捨てたのに対し、指定管理者側が切り捨てずに利用料を算出していたため、利用料を多く請求していたということです。

松江市の職員がホームページ上に記載されている施設の冷暖房料金が誤っていることに気づき、過剰な請求が発覚しました。

松江市鹿島文化ホールの指定管理者は対象となる利用者に謝罪の文章を送付した上で、利用料金の過剰部分に遅延損害金を加え、全額返金するとしています。

松江市は料金の改定時には、条例と合致した料金で請求しているか指定管理者とダブルチェックをして再発防止に努めるとしています。