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能登半島地震発生から1週間… 鳥取市の企業が被災地へ暖かい食事を炊き出し 「ちょっとでも早く行って温かいコーヒーを飲ませてあげたい」 鳥取県

2024年1月8日 19:10
能登半島地震発生から1週間… 鳥取市の企業が被災地へ暖かい食事を炊き出し 「ちょっとでも早く行って温かいコーヒーを飲ませてあげたい」 鳥取県
能登半島地震が発生し1月8日で1週間。被災地を支援しようと鳥取県鳥取市内から炊き出しに向かった民間企業があります。
現地で目の当たりにした現状は…


石川県七尾市の避難所で行われた炊き出しで振舞われたホットコーヒーや牛丼。
1月6日、鳥取県東部を中心に飲食店を展開する、村上亜由美さんと店のスタッフたちが被災地に駆けつけました。

ぎんりんグループ 村上亜由美 社長
「(避難した人は)冷たい物しか食べていなかったのでこの3日間の生活を色で例えるとグレーだった。(炊き出しを食べて)ちょっと色が付きました。と言っていた」


1月1日に発生した能登半島地震。
最大震度7を観測した石川県での犠牲者は168人となり安否不明者は323人にも上ります。(8日午後2時時点)

そうしたなか…
1月5日、被災地に向けて出発するため行われていた支援物資の詰め込み。

Qどこで炊き出しを?
村上さん
「(石川県)七尾市ですね。能登半島にはまだ上がれないので」

カレーや牛丼、そしてホットコーヒーをそれぞれ250食ほど準備。
村上さんは石川県七尾市の市議会議員から直接要請を受け、避難所での炊き出しに向かうことを決めました。

村上さん
「一番大事でしょ食べることは。人間が生きることと食べることは直結しているので ちょっとでも早く行って温かいコーヒーを飲ましてあげたい。」

村上さんは東日本大震災が発生した時なども継続して炊き出しを実施。今回も要請を受けて、いち早く被災地へと向かいました。
現地での炊き出しは1月6日の朝・昼・夜の1日のみ。トンボ返りでの活動となりました。


そして、8日午後、活動を終えた村上さんの元を訪ねると現地の様子をこう話しました。

村上さん
「今は混乱している最中で何が足りていて、何がないのかということがあまり被災者のみなさんも今の生活をどうのこうのということは考えられないという感じだった」

発災から1週間。未だ被害の全容が明らかになってはいません。
村上さんは今後も要請があれば現地へ炊き出しに向かいたいと話します。

村上さん
「要請があればいつでも出られるように準備している。できる限り対応していきたい」


石川県によりますと企業・団体からのまとまった支援物資については県の担当課(健康福祉部厚生政策課)に申請をしたのちに受け付けるとしています。
ただ個人からの提供については仕分け作業などを考慮し、現時点では受け入れていません。また現地への直接の搬入は交通渋滞の要因も考えられるため控えるよう呼びかけています。