ドローンを活用し混雑具合を確認 人が密集している危険な箇所に警備員を配置 西日本最大の湖上花火大会「松江水郷祭」に68万人 島根県松江市
西日本最大の湖上花火大会として知られる島根県松江市の「松江水郷祭」では、8月3日、4日の2日間で過去最多となる2万1000発の花火が、宍道湖湖上に打ち上げられました。
入場アナウンス
「では先頭の方からお進みください。ゆっくりお願いします」
打ち上げの1時間前。会場には早くも花火を心待ちにする観客の姿がありました。松江市や経済団体などで作る水郷祭推進会議では、持続可能な花火大会を目指そうと去年から有料観覧席を大幅に拡大。今年は2日間で2万3000席が設定されました。
また1人当たりの金額は2000円~10万円の33種類の座席を用意。最低金額は、去年の最低金額5500円の半額以下で販売しましたが、観客の反応はー。
松江市内の高校生
「別に無料で見れるなら無料でいいかなって」
「あとやっぱり、金額が私たち学生なんで高すぎるかなって」
台湾人の男性
「ほかの花火大会と比べても普通だと思いますので、やっぱりこの暑い中ちょっとお金使って良い席取れればうれしいことだと思います」
主催者によると、今年の有料観覧席の売れ行きは8月1日時点で7割ほど。花火大会の有料化には、さまざまな意見があるようでした。
一方で、安全な運営のために新たな取り組みも。多くの観覧客が訪れる会場。花火の前後にはドローンを飛ばし、混雑具合を確認します。
警備会社の関係者
「もう歩行者通行止めにしてるので、今見たいのはその周辺なので。機体そのものをちょっとそっちに寄せてもらって…」
人が密集して危険なところはないかなど、上空からの映像で把握し危険な箇所には警備員を向かわせていました。
企業警備保障 大西幸一 次長
「人が見えないところからの視点。そういった危険な所とか、逆にここはもっと安全だったとか、そういった所を記録していれば、もっといいお祭りになっていくんじゃないかなと思います」
日も暮れてくれると宍道湖岸には大勢の人が。
観客(親子連れ)
「花火が上がるのが楽しみ」
「楽しみだね」
観客
「大迫力の花火が見たいです」
打ち上げ花火のオープニングは、神様たちの宴をイメージした演出に。4つの台船から一斉に花火が打ち上げられ、会場からは大きな拍手と歓声が上がっていました。
客
「いやもう迫力がすごいですね」
「一面に花火が広がって、湖面にも映ってすごくきれいでした」
「初めてこんなきれいな花火を見ました」
「感動したんで、次もまた来たいなって思いました」
今年の人出は、去年より3万人多い68万人で訪れた大勢の人たちは、真夏の夜空を彩る大迫力の湖上花火を楽しんでいました。