旅館に宿泊した客76人が下痢やおう吐などの体調不良 ノロウイルスによる食中毒と断定 旅館の飲食店営業部門を5日間の営業停止処分 鳥取県米子市
米子市の旅館で食事した宿泊客76人が体調不良を訴えていることがわかり米子保健所は、この旅館内の飲食店営業について、3月5日から5日間の営業停止処分にしました。
営業停止処分を受けたのは、米子市皆生温泉の旅館「皆生松月」の飲食店営業部門です。米子保健所によりますと、2月25日から3月2日にかけてこの旅館で朝食と夕食を取った91グループ223人のうち、42グループ76人に下痢やおう吐、発熱などの食中毒の症状が出ていることがわかりました。また複数の従業員にも同じような症状があったということです。入院した2人を含め、全員が快方に向かっているということです。
米子保健所では、便検査などからノロウイルスによる食中毒と断定。この旅館の飲食営業部門を3月5日から9日までの5日間営業停止処分にしました。米子市内では、ノロウイルスによる食中毒が相次いでいて米子保健所は、3月4日から和菓子店を5日間の営業停止処分にしています。
米子保健所 梁川直宏 生活課長
「いずれも食品(関連)に従事される方が、お腹にノロウイルスを持っているとかに由来して、食品にノロウイルスが付いてそれを食べた方が(食中毒に)発症するという特徴を持っていると思います。(食品を)作る側が、やはり気をつけていただきたい」
これから歓送迎会など飲食が増えるシーズンとなりますが、これまで以上にノロウイルスの食中毒対策が求められます。