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心筋梗塞や脳梗塞など血管系の病気を発症する可能性も 4月まで多発!ヒートショックに注意  重要なのは「10℃以上の温度差に注意すること」

2025年3月6日 6:32
心筋梗塞や脳梗塞など血管系の病気を発症する可能性も 4月まで多発!ヒートショックに注意  重要なのは「10℃以上の温度差に注意すること」

月に1度、鳥取県立中央病院の医師に、今の時期に気を付けたい病気などについて、話を伺っています。今回のテーマは、「ヒートショック」です。

過去の調査では、年間1万7000人がヒートショックに関連した病気で亡くなったというデータもあります。4月までの時期に多いのですが、お風呂に入る時だけなく日常にも危険が潜んでいるということで、取材してきました。

今回お話を聞いたのは、心臓内科の高見亜衣子 医師です。

そもそもヒートショックとはどういう症状なのでしょうか。

鳥取県立中央病院 心臓内科 高見亜衣子 医師
「ヒートショックは、気温の変動に伴って、心筋梗塞・大動脈解離・脳梗塞・ 脳出血といったような、血管系の病気を発症しやすくなるようなことをいいます。いずれも命に直結するような重大な病気が多いです」

■ 原因は血圧の乱高下

鳥取県立中央病院 心臓内科 高見亜衣子 医師
「例えば脱衣所などで、血圧が寒さに対応するために上がる状態になります。それがお風呂場に移動して入浴する際に、血圧がストンと下がってしまって、大きな血圧の変動が起きる。血管系の病気は、血圧の乱高下するような状況を作ってしまうのが、非常にリスクになると言われています」

脱衣所を暖めることや、ぬるめのお湯に浸かること、飲酒して入浴しないことに加え、こんな対策もー。

鳥取県立中央病院 心臓内科 高見亜衣子 医師
「特に脱水の状態で入浴されると起こりやすいということがありますので、入浴前にコップ一杯水分をとってから入浴していただくことも有効と思います」

また、危険があるのは風呂場だけではありません。

鳥取県立中央病院 心臓内科 高見亜衣子 医師
「10℃以上温度差がある場所がリスクになると言われていますので、お風呂場以外に、トイレとか、特に冬場ですと雪かきなどされることもあるかと思うんですけど、薄着で短期間と思って、ゴミ出しをされた時などにも、ヒートショックを引き起こしてしまうので注意が必要です」

■ ヒートショック予防のポイント

ヒートショックを引き起こさないために重要なのは、「10℃以上の温度差に注意すること」

特に入浴の際は

・脱衣所と浴室を温める
・お風呂の温度は低めに設定(41℃以下)
・脱水を避ける
・飲酒して入浴しない

このようなことに注意が必要です。まだまだ朝晩は冷え込みますので、油断せずに対策を行いましょう。

最終更新日:2025年3月6日 6:32
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