コロナ禍の利用者の激減に慢性的な運転士の不足も 松江市交通局と一畑バスが連携協定締結 新サービスを計画し共同運行へ 島根県松江市
公共交通の維持に向け新たな動きです。島根県松江市を中心に路線バスを運行する松江市交通局と一畑バスは、将来の共同運行を見据え、12月9日に連携協定を結びました。
連携協定を結んだのは、松江市交通局と一畑バスです。現在、松江市を走る路線バスの運行は松江市中心部を松江市交通局、郊外の広い範囲を一畑バスがそれぞれ担っています。
2社の路線バスの利用者は、コロナ禍で激減し未だに以前の水準に戻っていません。さらに慢性的な運転士の不足も重なり、厳しい経営環境に直面しています。
これまで、それぞれが路線廃止や減便を行ってきましたが、今後も環境改善は期待できないとみて事業継続に向け、協力することを決めました。2社は共同で運行路線の再編や運賃サービスの拡充、さらに持続可能な運賃水準を検討してくということです。
一畑バス 吉田伸司 社長
「乗車人員は、なかなか増えないというのが現実だと思います。しかしながら、サービスを向上することによってお客さまが増えて、少しは私どもの赤字が少なくなってというのが一番良い姿じゃないかな」
2社は、来年9月ごろから共同運行の計画案を策定し、再来年4月から新たなサービスをスタートする計画です。