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点検不備問題を二度と起こさない 中国電力が「原子力安全文化の日」に再発防止を誓う 島根県

2024年6月3日 17:54
点検不備問題を二度と起こさない 中国電力が「原子力安全文化の日」に再発防止を誓う 島根県

2010年に島根原子力発電所で発覚した点検不備問題。この問題を忘れないよう中国電力の関係者などが今年も再発防止を誓いました。

6月3日は中国電力の中川賢剛 社長をはじめ、約30人の関係者が「誓いの鐘」を鳴らし、島根原発の安全稼働を誓いました。

島根原発では、2010年に511か所に及ぶ点検漏れのほか、1000件を超える点検記録の不整合が発覚し、国内で初めて点検不備により運転を停止しました。この教訓を忘れないよう中国電力では、点検不備を国に最終報告をした6月3日を「原子力安全文化の日」と定め、再発防止と安全管理の意識を確認する日にしています。

中国電力 中川賢剛 社長
「地元の皆さまの安心なくして原子力発電は成り立たないと思います。発生した事由につきましては、皆さんに速やかにお伝えすることでご説明をしっかりしながら、再稼働へ向けた取り組みを進めていきたいと思います」

島根原発では、今年8月に2号機を再稼働させる予定でしたが、構内で発生した死亡事故などを受け、安全対策工事に遅れが生じたため、再稼働の時期は今年12月に延期されています。