3月6日の山陰地方は北寄りの風が強く肌寒い一日となりました。そんななかですが野鳥も春の準備を始めているようです。

鳥取市を流れる千代川。よく見ると木の枝には、野鳥がすずなりになってとまっているのが見えます。キレンジャクです。体長は約20センチほどで、頭には冠のような羽があり尾の先が黄色いのが特徴です。

そして、キレンジャクと見た目は似ていますが、尾の先が赤く腹が黄色がかっているヒレンジャク。尾羽がひ色なのが特徴です。

鳥取県立博物館の一沢学芸員によると、キレンジャクとヒレンジャクは違う種類ですが、近い仲間で同じ群れで行動することもあるそうで、日本には冬鳥として飛来し、鳥取県でも12月から3月ごろに見られるということです。キレンジャクの仲間は、好物の木の実などを求めて100羽もの群れで移動することもあるそうで、この日も50羽ほどが飛び回る姿が見られました。

3月に入っても肌寒い日が続いていますが、春の足音も聞こえてきています。野鳥たちもそろそろ大陸に帰る準備をしているのかもしれません。