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現金を手渡した個室カフェを現場と見立て… 警察官による鑑識競技会 10年未満で普段鑑識活動を専門としていない警察官が対象 鳥取県鳥取市

2024年10月8日 17:48
現金を手渡した個室カフェを現場と見立て… 警察官による鑑識競技会 10年未満で普段鑑識活動を専門としていない警察官が対象 鳥取県鳥取市

犯罪現場での鑑識の技術向上を図るため、若手警察官による競技会が10月8日に鳥取県警で開催され、日ごろの訓練の成果を披露しました。

5年ぶりに開催された鑑識競技会。警察官になって10年未満で普段鑑識活動を専門としていない警察官9組・18人が鑑識の技術を競いました。

競技の想定は、70代の男性が孫を名乗る者に現金100万円をだまし取られたという特殊詐欺事件。現金を手渡した個室カフェを現場に見立て、鑑識が行われました。警察官は立会人から犯人の特徴などを聞き出した後、ライトを使って床に残った小さな痕跡を探します。

警察官
「この辺一帯が怪しい。木枠は?あ~これか~?」

また、静電気を利用し足跡を採取したり、テーブルに残されたコップから指紋を取ったりして、実際の犯罪現場に近い環境で犯人の特定につながる痕跡を見つけていきました。

郡家警察署 生活安全刑事課 相見晴奈 巡査部長
「犯人や被害者の供述だけでなく、物的証拠を押さえるためにも鑑識作業がすごく有効です」

境港警察署 地域課 中田ひとみ 巡査
「犯人確保のために確実な証拠・ 指紋・DNAを汚染防止に配慮しながら採取することができました。自分の中で見つけた課題を確実に改善し、次の鑑識活動につなげていきたいと思います」

競技会では、現場保存の適切さや指紋採取の質などが審査され、米子警察署の宮川直樹巡査部長と池原桜子巡査のペアが優勝を果たしました。

鳥取県警は、競技会の開催を通じ、鑑識技術の向上を図っていきたいということです。

最終更新日:2024年10月8日 19:00