「2024年問題」にタクシーやトラックの運転手などの高齢化に対応 社員の健康管理に投資 島根県松江市
社員の健康を守ることで、生産性や業績の向上を図る健康経営。この健康経営に、2024年問題で話題となっている業界が取り組んでいます。
~作業療法士のストレッチ指導の様子~
「これを痛気持ちいい程度に前にゆっくり押してあげます」
島根県松江市にある「いやタクシー」では、「社員の健康管理に投資する」という「健康経営」に去年9月から取り組んでいて、バスやタクシーの運転手が、肩甲骨や腰などを刺激するストレッチなどを行っています。
いやタクシー 森山雄宇 社長
「人材を確保できないっていう状況が業界的にずっと続いていて、そういった中で、健康面に課題を当てた自社も取り組みができればというところで始めました」
不規則な労働時間や長時間労働などが慢性化しているバスやタクシー、トラックの運転手。多くの会社が平均年齢60歳以上と高齢化が進んでいます。この労働時間を規制することで引き起こされるさまざまな課題がいわゆる「2024年問題」です。さらに、運転手を悩ませているのがー。
運転手
「腰とか肩は痛くなることがありますね。同じ姿勢ですのでね」
運転手の職業病ともいえる肩こりや腰痛。5月8日は、作業療法士から身体の不調を予防するためのストレッチを学びました。また、業務で緊張を強いられるため食事が楽しみな人も多く、生活習慣を見直す取り組みをスマートフォンで共有しあうことなどを話し合いました。
運転手
「腹八分目が、やはりランチとか大盛りとかしてしまって、一つずつ運動しながら減らしたいと思います」
いやタクシー 森山雄宇 社長
「会社としてみんなで楽しみながら取り組みを続けて、それが習慣化していくような形でやっていければと思います」
「いやタクシー」では、3か月後に身体の柔軟性や運動能力を測定するなど運転手の健康増進への取り組みを続けることにしています。