96歳の選手も参加 4日間にわたり開催されたねんりんピックが閉幕 鳥取各地で多くのシニア世代が輝き交流の場に 鳥取県
10月22日まで4日間にわたり開催されたねんりんピック。鳥取県内各地で熱戦を繰り広げました。この大会は、心身ともに健康長寿を目指して生涯現役につなげようというもの。選手や監督など全国から約9000人が参加しました。
初日の開会式では、三笠宮家の長女・彬子さまも出席され激励の言葉を述べられました。
三笠宮家彬子 女王殿下
「お子さん、お孫さん世代の方々とも楽しめる種目がたくさんあります。ねんりんピックからお帰りになっても、 たくさんの方々と交流し、スポーツや文化活動を通じた輪を広げていっていただけたら と思います」
鳥取県では初めての開催。鳥取県湯梨浜町で行われたのは、グラウンドゴルフ。海からの強い潮風が吹き付ける中、日頃から磨いてきた実力を発揮していました。
ホールインワン賞の選手
「一発目で入っちゃってびっくり しました。この調子でいけたらいいなあと思います」
高知県からの出場選手
「86歳です。若く見える?足腰が立つ限り頑張っていきたいと思います」
また、各会場で選手たちに喜ばれていたのが地元からのおもてなし。グラウンドゴルフの会場では、閉店して休憩所となっていた施設を利用して喫茶店が開店。さらにボランティアから地元食材を使った豚汁が振る舞われました。
東京から参加した選手
「お菓子がおいしかったです。お茶もこの寒さの中だったから身に染みて。おいしく感じました」
湯梨浜町教育委員会 池田 豊具 課長
「グラウンドゴルフ発祥の地でプレーしていただくことは意義があると思っております。町内の団体の方に大変ご協力をいただいております。プレイヤーの方々には楽しく交流してもらえたら」
また、中にはこんな種目もー。
会場に響いていたのは健康麻雀のパイを混ぜる音。頭を使いながら手を動かすため、健康に良いという麻雀。賭けない・飲まない・吸わないという3つを合言葉に約270人の雀士が腕を競い合っていました。
麻雀では最高齢選手 蓑谷 郁夫 さん (96)
「指先の運動とかそういうもので将棋や碁とは違った面白みがあります。友達ができますしね」
県内の全市町村で合わせて29種目が行われたねんりんピック。4日間で延べ40万人の集客を見込んでいて、鳥取県内では経済効果もありました。
砂丘センター 見晴らしの丘 松田 浩稔 支配人
「たくさんのお客さまが来ていただいておりまして、お土産もたくさん買っていただいて当社としてはありがたかったですね。10月は比較的客が多い時期ではあるんですけども、さらににぎわった感じ」
そして最終日の22日、各所で盛り上がった大会は幕を閉じました。
鳥取県 平井伸治 知事
「きょうここに閉会ということになりますけれども、皆さまとのひとときの別れでまた出会うことを楽しみにさせていただきたいなと思います」
多くのシニア世代が輝き、県内各地で「はばたいた」今大会。来年は岐阜県に活躍の舞台が広がります。