島根県の丸山知事は去年、再稼働した島根原発2号機に計画中のテロなどの対策施設「特定重大事故等対処施設」の設置にあたり、事前了解するとしました。

島根県　丸山達也 知事
「特重施設の設置については了解することとし、私の判断につきましてご理解を賜りますようこの場をお借りしてお願いを申し上げるところでございます」

島根県の丸山知事は、3月13日の県議会の最終日で、島根原発2号機の「特重施設」設置を了解する判断をしたと表明しました。

「特定重大事故等「特重施設」は、主にテロ対策を目的としていて、航空機の衝突などによって炉心が損傷する恐れに対応できる冷却装置やバックアップ電源などを備えています。設置にあたっては、中国電力が松江市と島根県の事前了解を求めていて、松江市は、去年12月に了承しました。島根県議会の防災地域建設委員会は3月、賛成多数で事前了解を了承したことを報告しました。

これを受け、特重施設の設置に関する委員長報告に対する評決は、賛成多数で、了承されました。丸山知事は、設置に当たり、原発へのさらなる安全管理を国などへ求めることを前提に了解する旨を中国電力へ正式に回答するとしています。

島根県　丸山達也 知事
「間に合わせることを優先すると設置工事がおろそかになりかねない。施工に基づいて安全確実な設置をすることを、当然優先してもらう留保付きの要請と私は受け止めます」

島根原発2号機の特重施設は国の新規性基準によって、2028年8月29日までの設置が義務付けられ中国電力は、期限までの完成を目指しています。