日置谷の寒桜に異変? 開花遅れ、つぼみはほとんど閉じたまま 2月の気温の低さが大きな要因か… 鳥取県鳥取市
2月の寒い時季に満開になることで有名な鳥取市にある桜の木。3月に入ったこの時季でも1分咲きと、異変が起きていました。
中本帆乃花 記者
「鳥取市日置谷にあるこちらの桜の木。例年なら満開のはずですが、まだつぼみのままです」
鳥取市日置谷地区で有名な「寒桜」の木。枝をみてみるとそのつぼみはほとんど閉じたままでした。5年ほど前から寒桜を守り育てる地域の人たちも初めての出来事だと言います。
日置谷の寒桜を守る会 瀧恒夫 会長
「寒に咲くんですけどね。どういうわけか今年は大体2月の中旬に満開になるんですけど、寒桜にしてはあまりにも遅すぎて、みんな待ちくたびれている状態。今年は異常ですね」
守る会によると過去5年間、ほとんどが2月中旬、遅くても3月の第一週目に満開を迎えるという寒桜。例年、この時季になると花見客が大勢訪れ、出店もあるといいますが-。
日置谷の寒桜を守る会 瀧恒夫 会長
「開花が遅れているので(出店の)計画もできない状態で。今年は出店をお断りした」
3月13日も、満開の桜を期待して花見に来た人がー。
訪れた人
「今年ね、めちゃ遅い。咲いてるかなと思って、もしかしたらもう散ってるかなとも思ったけど、今年はえらい遅いですね」
例年より1か月以上開花が遅れている現象について専門家はー。
とっとり花回廊園芸部 鷹見敏彦 参事
「低温が原因で開花が遅れたのではないか。気温が例年より低い状態が続いている。樹木は休眠と言って気象条件が悪い時に自ら生育を止める性質があります。もう休眠からは覚めていつでも動ける状態にはなっているんですけど、そのあとの気温が低すぎてなかなか花が咲かなかったと考えるのが妥当だと思います」
今年は日照時間は平年通りのため、2月の気温の低さが大きな要因だといいます。同様の理由で、全国的にも梅も開花が遅れていますが日置谷の寒桜は3月20日ごろに満開を迎える予想だということです。