【町田気象予報士解説】今シーズン最強クラスの強い寒気が山陰に襲来 5日にかけても降雪が長引く恐れ 不要不急の外出は控えめに 鳥取県・島根県
2月3日は立春、暖かな陽の光がさし過ごしやすい1日となった山陰地方。鳥取市で10.8℃、島根県松江市で9.9℃、浜田市で10.4℃の最高気温を記録しました。しかし、2月4日にかけて気温は急降下、平野部を含め積雪が急増し、大雪の恐れがあります。
4日の天気予想は、急速に発達した低気圧が北海道の西で停滞し、日本付近は強い冬型の気圧配置となるでしょう。今シーズン最強クラスの強い寒気が流れ込み、島根県を中心に朝から雪が降るでしょう。日本海にある大雪を降らせるJPCZという雪雲の群れが山陰に流れ込んだ場合、予想よりも多い降雪となる恐れがあります。
日付が変わった後、島根県の山沿いを中心に雪が降り出し、4日の午前6時、9時、12時と島根県や鳥取県西部の市街地でも道路が白くなるでしょう。一時的に降り方が強まることもあります。午後3時、6時、9時と鳥取県東部まで雪雲の範囲は広がり、夜にかけて雪が降り続くでしょう。さらに、5日にかけても雪は収まりにくく、長引く恐れがあります。
4日の午前6時から5日の午前6時にかけて予想される24時間に降る雪の量は、多いところで島根県の山沿い50センチ、鳥取県の山沿い40センチ、平野部で20センチです。また、5日の朝には、松江上空約5500mに-36℃前後の寒気が流れ込む可能性があります。これは2017年1月、鳥取県内で大規模な立ち往生が発生した際の寒気と同じくらいの強さです。6日にかけて雪が降り続くため、積雪がかなり増える見込みです。交通への影響に注意が必要です。
気象情報は短時間で変わることもあるため、最新の気象情報を確認するようにしてください。