「目の前の動きに集中し列車の接近を感じ取る」聴覚障がい者の鉄道写真家 講演会 五戸町
五戸町で聴覚に障がいを持つ鉄道写真のプロカメラマンが手話で講演しました。
講演したのは東京在住の鉄道写真家持田昭俊さんです。会場の町立公民館ではきのうまで3日間持田さんの写真を展示しました。1歳で聴覚を失った持田さんはプロカメラマンとして36年間鉄道を撮り続けています。幼いころから鉄道好きで小学6年から写真を撮り始めた持田さんは耳がほとんど聞こえない中、目の前の動きに集中し列車の接近などを感じ取っていることなどを紹介。また沿線でその場にいた野球少年や大漁旗を持った住民に声をかけ貴重な作品が撮れたことなどのエピソードを披露しながら社会とのつながりや夢をあきらめない大切さを強調しました。
★来場者
「すごく物語性があってインパクトがあってですばらしいなと思って(写真を)見させていただきました」「考えさせられるところが結構ありました」「こうして活躍されていらっしゃるということは心の励みになります」
講演会は五戸町聴覚障害者の会と手話サークルさくらの会が手話言語条例の施行を記念し毎年開いています。