【中継】ハマス大規模攻撃からまもなく1年…ガザ地区近郊の街の「今」
パレスチナ自治区ガザ地区での戦闘のきっかけとなったイスラム組織ハマスによる大規模攻撃から、まもなく1年となります。
ガザ地区近郊から中継です。
ガザ地区との境界から2キロほどの地点に来ています。今も時折小さな黒煙が上がる様子が確認できます。ただ、戦闘が始まった去年10月頃と比べると、爆発音などの頻度はだいぶ減っていますし、戦闘が長期化する中で、近郊の街の緊張感はやや薄れてきているようにも感じます。
週明けの7日月曜日には、ガザ地区での戦闘のきっかけとなったハマスの大規模攻撃から1年の節目を迎えます。
ガザ地区に暮らす民間人の犠牲は増え続ける一方で、ハマス側が拘束するイスラエルの人質の解放は進まず、停戦交渉の見通しも不透明なままです。
一方、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラとの戦闘も激しさを増しています。
イスラエル軍によるレバノンへの空爆や地上作戦により、ヒズボラやハマスの幹部らの殺害が相次いでいて、5日、ハマス側は、空爆によってレバノン北部にいた司令官が死亡したと明らかにしました。
ただ、ヒズボラ側も徹底抗戦の構えで、地上作戦が長引けば、ガザ地区同様、泥沼化するおそれも出てきています。
──中東の混迷は深まる一方ですが、イスラエルは今後どう出るのでしょうか。
先日、イランによる大規模なミサイル攻撃がありましたが、イスラエルがどのような報復攻撃に出るかが、今後の情勢を大きく左右することになります。
報復攻撃の対象や、攻撃による被害の程度によっては、イランを巻き込む形で紛争がさらに拡大する恐れがあり、国際社会からの懸念の声が強まっています。