【特集】あの有名な遮光器土偶が出土した「亀ヶ岡石器時代遺跡」に隣接する土地にガイダンス施設を新設へ つがる市
「北海道・北東北の縄文遺跡群」が世界遺産に登録されてからもうすぐ3年です。つがる市では新しいガイダンス施設の建設が計画されています。
つがる市木造の「亀ヶ岡石器時代遺跡」。人気の遮光器土偶が出土したことでも知られるこの遺跡は貴重な土抗墓が多数見つかっています。すぐ近くには貝類や人骨などが出土している「田小屋野貝塚」も広がっていて、この2つは世界遺産に登録された「北海道・北東北の縄文遺跡群」の一角となっています。
世界遺産となってからもうすぐ3年。つがる市は亀ヶ岡石器時代遺跡に隣接する土地にガイダンス施設の新設を予定しています。
★つがる市教育委員会 羽石智治 文化財課長
「将来ガイダンス施設が建設される土地がこちらになります」
遮光器土偶のレプリカや人骨の資料などを展示し、2つの遺跡の価値や魅力を訪れた観光客にわかりやすく伝える施設です。
★羽石智治 文化財課長
「どうしても遺跡の保存というのを最優先に考えれば発掘調査しても出てきた物を埋め戻してしまいますので」
2つの遺跡は現地を訪れても案内掲示を読むことなどが観光のメインとなってしまっているのが現状です。遺跡のガイドも施設の完成に期待を寄せています。
★つがる縄文遺跡案内人 花岡トキさん
「ガイダンス施設ができますと本物がしっかりしたかたちですぐ見られるということが1番の楽しみだと思います」
この日、木造高校では1年生に向けた2つの遺跡の特徴や価値について知ってもらう講演会が開かれました。木造高校ではこれまでイベントなどでのガイドの実施や遺跡の関連商品の考案など、縄文遺跡を盛り上げる取り組みを代々続けています。
★木造高校の1年生
「縄文時代の遺跡や土偶などたくさんの歴史があってつがる市のことを誇りに思いました」
「この木造高校の近くに大事な遺跡があると知ってこれからいろんな活動を通して もっといろんな人に知ってもらいたいと思いました」
高校生たちのさらなる活躍にも期待が高まります。
★つがる縄文の会 川嶋大史 理事長
「まだこれからなんですけど いろいろ高校生が活躍する場面が絶対出てくるし地元の遺跡を盛り上げていくのが若い力だと思ってますからどんな発想が出てくるか楽しみにしています」
縄文遺跡を伝えるガイダンス施設は2029年度オープン予定です。