「不名誉なことであると…」“一円単位”で同額落札も 入札談合の調査で初の百条委員会を設置 青森県野辺地町
野辺地町議会は町が発注した工事の入札で不自然な点があったとして百条委員会の設置を決めました。
予定価格や最低制限価格と一円単位まで同じ額で落札されたケースがあったということです。
野辺地町議会は議会最終日のきょう動議として提出された入札談合の調査に関する決議案を賛成多数で可決し、百条委員会の設置を決めました。
百条委員会は関係者を出頭させたり記録の提出を求めることができるなど強い調査権限があり、設置は野辺地町では初めてです。
問題視されているのは町が発注した2つの工事です。ひとつは町道烏帽子岳線の舗装工事です。
入札に参加した6社のうち、2社が1629万4184円の同額で入札、くじ引きで落札者が決まりました。
また町立体育館の非常用照明の改修工事では町内の業者が税抜きの予定価格と同額の710万円で落札していました。
町は「価格が漏えいした事実はない」としていますが1円単位まで一緒になるのは不自然なため百条委員会で確かめます。
★野辺地町議会 岡山義廣議長
「こういったことは喜ばしくないというか不名誉なことであると考えています」
「調査委員会の方で全体まで究明できるような委員会になっていくのではないかなと考えています」
百条委員会の設置に野村町長は「真摯に対応していきます」とコメントしています。