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豪雪で懸念されるりんご樹被害…“高密植栽培”では驚きの調査結果が!「青森県で栽培できるのが証明できた」 青森県青森市

2025年1月22日 19:42
豪雪で懸念されるりんご樹被害…“高密植栽培”では驚きの調査結果が!「青森県で栽培できるのが証明できた」 青森県青森市

ここ数日は落ち着いた天気ですが、記録的な大雪の影響は各地で続いています。
りんごの新しい栽培方法高密植栽培の園地では被害の調査が行われました。


日本最大級55ヘクタールの農地でりんごの高密植栽培を行っている青森市浪岡の「ジャパンアップル」です。
園地の積雪は今月上旬に最大2メートルに達しましたが現在は1メートル50センチです。

★ジャパンアップル 野澤俊介代表
「雪の重さで枝が折れるということはなくて高密植栽培の場合ここに雪が乗らないというのかな」
「パーっと見ていただければ分かると思うんですが、主幹の折れは全くない」

ジャパンアップルによりますと主幹は金属製の支柱で支えているため折れは見られないものの、枝は全体の2割程度折れや欠損が見られるということです。

★ジャパンアップル 野澤俊介代表
「もともとはこうだった(枝は)上を向いていますよ これなんかもともとはこうで。雪積もってここから見ていただいて分かるとおりどんどん雪で持っていかれて裂けちゃったという感じですね ほぼ同じ高さにあるこちらの枝は真下に向いているので全然(折れていない)」

高密植栽培は日光を当てやすくするため枝を下向きに導く「下垂誘引」が行われますが、しっかり下向きの枝は大雪でも折れていないということです。
下垂誘引は雪害対策にも有効なことが分かりました。

りんごの高密植栽培はおよそ3メートルの細長い木を狭い間隔で1列に植えることで、面積当たりの収量を増やす新しい栽培方法です。
高密植栽培が普及し始めてから初めての大雪ということで、生産者の間で雪害を心配する声が上がっていましたが、収穫量への影響は少ないということです。
生産者の中には雪害が少なかったことを受け、高密植栽培への改植を考えている人もいるということです。

★ジャパンアップル 野澤俊介代表
「(高密植栽培を)僕たちが始める前は青森は雪が多くて枝折れして向かないんじゃないかと言われていたんですけれども、実際雪害は少しあったものの致命的な被害はないですし、瞬間的な収量減とかはあるかもしれないですけれどもすぐ回復もできますし、青森県でもしっかりと栽培できるというのがある意味証明できたんじゃないかと思っています」

ジャパンアップルは今後も融雪剤をまくなど、枝折れ対策を行うということです。

埋まるバス停 雪かき

高いところで1.8メートルほどの雪が残されている弘前市内の歩道ではバス停がかろうじて見えるほど。
乗り降りもできないため、きょう弘南バスの社員たちが雪かきを行いました。
通学の小学生がバス停から20メートルほど離れた弘前市社会福祉センター前に並んで待っていたこともあったということで、歩道から乗り降りができるよう雪山を崩していました。

★弘南バス乗合部 菊池武史次長
「バスを待っているとき車道に出なければいけないとか」
「今までご不便をおかけしましたけど普段通り使っていただけるように頑張ります」

弘前市ではバス停にスコップを置いたり、学生に除雪を依頼するなどの対応をしているということです。
弘南バスはあさってまで市内40か所のバス停で雪かきを行うということです。

最終更新日:2025年1月22日 19:42

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