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台湾・高雄市の可能性②「むつ市に新たな台湾の産業を…」人の交流から経済へ 現地のスーパーでも青森県産品が

2025年1月15日 6:10
台湾・高雄市の可能性②「むつ市に新たな台湾の産業を…」人の交流から経済へ 現地のスーパーでも青森県産品が
特集は台湾の高雄市との交流拡大に向けたむつ市の取り組み。
2回目は交流によって生まれたつながりを経済へと発展させられるか。
交流の先にある展望について考えていきます。

むつ市は先月市内の経済や観光の団体の代表者と台湾の高雄市を訪問しました。
高雄市の観光地・旗津にある観光市場には魚や魚卵の加工品のほかホタテの貝柱がずらりと並んでいました。

★店の人
「台湾のと、北海道」

多くは北海道産で日本の商品は台湾に数多く受け入れられていました。

★下北物産協会 八戸信一 副会長
「これからもまだまだ日本のホタテの加工品は台湾に販売可能だと感じましたし、値段は輸送コストを下げることがまず第1だと思います」

一方、高雄市にあるディスカウントストア「ドン・キホーテ」では、陸奥湾産の冷凍ホタテの商品が販売されていました。
県産ホタテの台湾への輸出状況は2018年には28トンでしたが、2022年には210トンまで伸びました。
2023年は中国の禁輸措置の影響もあり減少しましたが、金額・数量ともに比較的高い状態を保っています。

店内にはほかにもホタテの加工品をはじめりんごなどの県産品が。
こちらの店舗ではおよそ2万点を超える商品のうち県産品は20種類と0.1パーセントほどですが、売り上げ全体のおよそ3パーセントを占めているということです。

★DON DONDONKI 高雄大立 呉健國 店長(店鋪經理)
「台湾の人は青森産の海鮮は『おいしいし安心』と認識しています」

こちらは去年県内でも営業を始めたスーパーの「ロピア」。
3か月前に高雄市に出店し県産品も取り扱っています。

★ロピア台湾支店 水元仁志支店長
「(台湾の人は)日本の商品の安全性やおいしさを知っているんです。青森とか北海道と同じくらい知名度がある、ですから青森県の商品というのは売れるのかなと思っていますけれども」

現地の交流協会のトップはむつ市の特産品の可能性を指摘します。

★日本台湾交流協会高雄事務所 奥正史所長
「(台湾の人たちは)日本から入ってくる物についてはぜひ食べてみたい飲んでみたいという意欲がありますので、むつ市にもすばらしい食べ物海産物、農産物、それからお酒がありますから、そういったものを売り込んでいくということが大いにできるのではないかと思います」

現地で合流した宮下知事は・・・

★宮下知事
「(まずは)人々が行き交う環境をつくることが大事でしょうし、そのなかで可能性を探っていくという第2段階があって、さらに商売があるいは経済交流が広がっていって投資が生まれていくという環境を作っていくことが大事なんだと思います」

むつ市は来月高雄市と関連があるアメリカやフィリピン、タイなど5か国の物産が集まるイベントに参加します。
高雄市内の会場の予定地には休日多くの人が集うため、さまざまな商品を売り込むチャンスになります。
むつ商工会議所も積極的に高雄市の企業との交流に取り組みます。

★むつ商工会議所 内田大輔会頭
「これから戻ってさまざまな手続きを関係各所にお願いして、現地に人を派遣してでも交流をしっかりとやっていく」

今後の展望についてむつ市の山本市長は…。

★むつ市 山本知也市長
「今まではホタテを中心にやってきましたけどもホタテだけではなくて、むつ市のおいしいものがたくさんありますので、そちらを買っていただくという交流もしたいと思いますし」
「むつ市に新たな台湾の産業が興ることを期待しています」

先月16日青森県とむつ市は高雄市と交流促進に協力する覚書を交わしました。
交流を広げるチャンスが訪れた今、企業の参入による成果が試されています。
最終更新日:2025年1月15日 6:10

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