「まさに歴史のるつぼ」 世界に繋がる“ふすま絵”で秋の一般公開が異例の「完売」 青森県中泊町 宮越家
所蔵するふすま絵が、世界的な博物館のものと対になることが判明した中泊町の宮越家です。
秋の一般公開が始まり、訪れた人たちが世界につながる貴重な作品を目に焼き付けていました。
今日始まった宮越家秋の一般公開。
来月10日までの開催ですが、チケット2,800枚がすでに完売する異例の事態となっています。
その理由が…
★中泊町 濱舘豊光 町長
「宮越家のふすま絵今これからご覧になっていただくのですが その前にみなさんにお見せしようと思って用意して参りましたので」
宮越家が所蔵する18面のふすま絵。
世界的な博物館や美術館で保管されているものと関連していることが、先月判明しました。
★ガイド
「こちらが今回注目されているふすま絵がある『奥の間』でございます」
春を表す桜やキジ、夏を表現する渓流などが描かれた狩野派の作品「春夏花鳥図」です。
そしてイギリスの大英博物館が所蔵する「秋冬花鳥図」。
2つを並べてみると、ぴったり。
渓流など図柄に連続性があり、画風も一致していることから、専門家が対になり四季を表現した一つの作品と判断しています。
★東京から訪れた人
「あまりこういうのって見る機会がないので もうあぜんとして立派なものだなと」
「生き物の描き方がすごいやっぱり精巧にできてますよね」
「歴史のるつぼですね まさに」
「写真で見るよりも はるかに美しいですね」
町は今後、専門家などと協議しふすま絵の保存や展示の方法を検討するとしています。