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衆議院選挙の争点 最も訴えたい政策課題【高知】

2024年10月23日 18:52
衆議院選挙の争点 最も訴えたい政策課題【高知】
衆議院選挙は終盤戦に入り、高知県内2つの小選挙区ともに与野党一騎打ちの選挙戦がより熱を帯びてきました。
選挙の主な争点について各候補者の考えを聞くシリーズ。今回は各候補者が最も訴えたい政策課題です。

石破総理は10月9日、衆議院の解散に踏み切りました。常在戦場といわれる衆議院ですが、就任からわずか8日は戦後最短で、野党からは党利党略だとの批判の声が上がりました。有権者にとっても見極めが難しい短期決戦になる中、県内の2つの小選挙区の各候補者は何を最重要課題として考えているのでしょうか。

高知1区に立候補しているのは、届け出順に自民党の前議員・中谷元氏(67歳)、立憲民主党の元議員・武内則男氏(66歳)の2人です。

■中谷氏
「やはり政治に対する信頼の回復ですね。これはやっぱり個人個人の政治家がやはり誠実に正直に謙虚にそして国民の声を聞いて、毎日毎日、嘘偽りなく活動していくということに尽きるんです。私の場合も政治資金においてはこの30年間一度たりとも指摘されるような不祥事はありませんでした。それはやっぱり事務所がねしっかりと管理をして公開をしているということで、まだまだ分からない所とか不審におもうところがたくさんありますので、できるだけ情報を公開をして、そして政治(家)がきちんと説明をして、やっぱり誰もがああ分かったと、理解・納得・共感、これが得られるようにしないといけませんが、ひとつひとつ誠実にやっていくことしかないという風に思います。」

■武内氏
「地方経済、これを持続可能な経済を作り上げていって、そして住み続けられるこの高知を作っていくということです。そのためには、医療・介護・年金・子育て・障害者福祉や教育といった社会保障はもちろんのこと、この高知県の経済をこの間支えてきたのは、農業・漁業・林業といった第一次産業と公経済です。ですから、公益的機能をしっかりと発揮できうる第一次産業として、そこに財源を投資をし、農業や漁業や林業で生業がたっていく地域を作っていきたい。同時に地方の財源を拡充することによって、これも紐付きはだめです、自由度を持った財源を作っていくことによって地域の公共を支えていく、これが最も訴えたいことです。」

高知2区に立候補しているのは、届け出順に共産党の新人・浜川百合子氏(45歳)、自民党の前議員・尾﨑正直氏(57歳)の2人です。

■浜川氏
「子ども政策を子育て支援ではなく、子どもの権利を保障するために政治に何ができるか、子どもに最もよいことをという視点で進めます。子どもを育む学校給食の無償化や学ぶ権利を保障するため、大学の学費を直ちに半分にします。また賃上げと一体で、フランスなどでは既に導入されている1日7時間・週35時間労働にすることで、働く人が家族や子どもと関われる時間を作ります。保育士さんや学校の先生の受け持ち人数を減らすこと、不登校の子どもや障がいのある子どもたちが、自分らしく成長できる環境を作ります。子どもに最もよいことを保障する社会は働き方の改善や、社会保障の充実など、多くの人が生きやすい社会です。世代を超えた連帯で実現させましょう。」

■尾﨑氏
「今回の選挙戦を通じて訴えたいことは2つあります。1つは政治改革をしっかり行っていくということです。やはり政治資金の問題、大きく政治不信を招いてしまった、このことは本当に反省をしなければなりません。やはり政治に対する信頼がなければ、政治をしっかり行っていくことはできない。いかにして具体的に政治改革を行っていくかということについて、政治家本人の責任を問うて、不当な利得を得させず、そして透明性を具体的に担保する仕組みを作るという形で、しっかりと政治改革を行っていく、このことをしっかり訴えをさせていただきたいと、そう思います。そして2番目でありますが、様々な社会保障の負担、さらには安全保障の負担、そしてなんといっても防災対策を強化していかなければなりません。さまざまな負担がこれから生じてきます。これを賄いきっていくためにも、経済力を強くしていかなければならない。先端産業の振興、地方創生、これを通じて経済を強くするということ、このために具体的にどうするか、このことをしっかり訴えさせていただきたいとそう思います。」

今回の選挙は、政治とカネの問題への対応や経済政策・安全保障など山積する課題が大きな争点に上がっています。この国の未来を託す衆議院選挙の投票は10月27日に行われ、即日開票されます。
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