【高知市夏季大学】ソムリエ・田崎真也さん 『高知には本当に素晴らしい食があるので誇りを持って』【高知】
様々な分野で活躍する著名人が講師を務める高知市夏季大学。今回は「美食の伝道師」とも呼ばれるソムリエの田崎真也さん。人生を豊かにするための食の大切さを語りました。
「ソムリエの本来の仕事はワインを評価する評論する、日本酒を評価する評論する、ということではなくて、この方がこれから食べようとするものを飲み物をあわせることによって、もっと美味しくさらに美味しくこの方なりに楽しんで食べていただくことを提案するのが一番重要な仕事」
7月17日に講演を行ったのは、ソムリエの田崎真也さんです。田崎さんがソムリエを志したのは10代の頃で、生涯フランス料理のサービスの世界で生きていきたいとワインを学ぶため19歳でフランスへと渡りました。帰国後は国際的なソムリエコンクールで受賞するなど華々しく活躍し、去年広島で開かれたG7サミットでは飲料監修にも携わりました。
講演のテーマは「食を愉しみ人生を楽しむ」で、田崎さんは毎日の食事の楽しみ方を熱く語りました。
田崎真也さん
「子どもたちはお父さんと食卓に長い時間いるのが嫌だと。だからいただきますというと適当に食べてさっさと自分の部屋に帰ってしまう。なぜ嫌かというと、ご飯を食べはじめて顔を1日のうちで初めてあわせた瞬間に父親からなんて言葉がかえってくるかというと、学校どうだ、勉強どうだしかない。共通話題のネタがせっかくあるにもかかわらず、日本の食卓ではない状態のまま時間が過ぎていってしまう。せっかくの食卓にのっかっているもの、唯一共通話題になりえて、毎日ネタとなりつづけられるものだとしたら、もっと利用するべき」
また講演では家庭で簡単に出来るペアリング方法の紹介も。
田崎さん
「一般にご家庭で召し上がられているきょうの料理に、赤にしようか白にしようかと考えられたときに、肉とか魚とか全く関係なくメインが野菜でもなんでもいいんですが、考え方としては赤ワインにあうなという料理は、スパイスを添えた方がいいという料理。白ワインに相性がいいなと思う料理は、レモンを最後に絞ったら美味しくなるなという料理が辛口の爽やかな白ワインにあうというのが簡単な方法。自宅で簡単にペアリングを楽しむことも出来るかもしれない」
食事は毎日欠かすことができないもの。だからこそ、それを楽しむことが出来れば人生はより豊かになるはず、と田崎さんは言います。
田崎さん
「人は生涯、食べるという行為をし続けていくわけなので、生涯楽しみが持続するということ。自分のいま最も楽しいなと思っていることは、ゴルフだ釣りだと趣味を挙げる人がほとんどだと思うが、毎日やり続けることはできないわけなので、でも食べるという行為は毎日行うことなので、毎日訪れてくるこの時間、毎日楽しむことができれば生涯楽しい時間を過ごせる」
高知の食が好きで、度々訪れているという田崎さん。お気に入りはウツボやメジカだといいます。高知名物、カツオについても聞いてみました。
記者「カツオにあうお酒は?」
田崎さん
「旨味が強い赤身の香りは鉄分含んだタンパク質からきていて、肉にも共通する。赤ワインと相性がいい素材食べる時に赤ワインに寄った食べ方をすることも十分出来る。例えば表面だけ焼いて赤ワインで作るソースみたいなタレを入れて食べるとか、お肉みたいに粒マスタードで食べるとか、高知は日本酒文化だが、カツオには赤ワインの方があうのでは」
最後に県民へのメッセージを聞きました。
田崎さん
「高知の方が思っている以上に、高知には本当に素晴らしい食があるので、ぜひ誇りを持って多くの方に紹介してもらいたい」
「ソムリエの本来の仕事はワインを評価する評論する、日本酒を評価する評論する、ということではなくて、この方がこれから食べようとするものを飲み物をあわせることによって、もっと美味しくさらに美味しくこの方なりに楽しんで食べていただくことを提案するのが一番重要な仕事」
7月17日に講演を行ったのは、ソムリエの田崎真也さんです。田崎さんがソムリエを志したのは10代の頃で、生涯フランス料理のサービスの世界で生きていきたいとワインを学ぶため19歳でフランスへと渡りました。帰国後は国際的なソムリエコンクールで受賞するなど華々しく活躍し、去年広島で開かれたG7サミットでは飲料監修にも携わりました。
講演のテーマは「食を愉しみ人生を楽しむ」で、田崎さんは毎日の食事の楽しみ方を熱く語りました。
田崎真也さん
「子どもたちはお父さんと食卓に長い時間いるのが嫌だと。だからいただきますというと適当に食べてさっさと自分の部屋に帰ってしまう。なぜ嫌かというと、ご飯を食べはじめて顔を1日のうちで初めてあわせた瞬間に父親からなんて言葉がかえってくるかというと、学校どうだ、勉強どうだしかない。共通話題のネタがせっかくあるにもかかわらず、日本の食卓ではない状態のまま時間が過ぎていってしまう。せっかくの食卓にのっかっているもの、唯一共通話題になりえて、毎日ネタとなりつづけられるものだとしたら、もっと利用するべき」
また講演では家庭で簡単に出来るペアリング方法の紹介も。
田崎さん
「一般にご家庭で召し上がられているきょうの料理に、赤にしようか白にしようかと考えられたときに、肉とか魚とか全く関係なくメインが野菜でもなんでもいいんですが、考え方としては赤ワインにあうなという料理は、スパイスを添えた方がいいという料理。白ワインに相性がいいなと思う料理は、レモンを最後に絞ったら美味しくなるなという料理が辛口の爽やかな白ワインにあうというのが簡単な方法。自宅で簡単にペアリングを楽しむことも出来るかもしれない」
食事は毎日欠かすことができないもの。だからこそ、それを楽しむことが出来れば人生はより豊かになるはず、と田崎さんは言います。
田崎さん
「人は生涯、食べるという行為をし続けていくわけなので、生涯楽しみが持続するということ。自分のいま最も楽しいなと思っていることは、ゴルフだ釣りだと趣味を挙げる人がほとんどだと思うが、毎日やり続けることはできないわけなので、でも食べるという行為は毎日行うことなので、毎日訪れてくるこの時間、毎日楽しむことができれば生涯楽しい時間を過ごせる」
高知の食が好きで、度々訪れているという田崎さん。お気に入りはウツボやメジカだといいます。高知名物、カツオについても聞いてみました。
記者「カツオにあうお酒は?」
田崎さん
「旨味が強い赤身の香りは鉄分含んだタンパク質からきていて、肉にも共通する。赤ワインと相性がいい素材食べる時に赤ワインに寄った食べ方をすることも十分出来る。例えば表面だけ焼いて赤ワインで作るソースみたいなタレを入れて食べるとか、お肉みたいに粒マスタードで食べるとか、高知は日本酒文化だが、カツオには赤ワインの方があうのでは」
最後に県民へのメッセージを聞きました。
田崎さん
「高知の方が思っている以上に、高知には本当に素晴らしい食があるので、ぜひ誇りを持って多くの方に紹介してもらいたい」