あなたの地域にもある?“懐かしのお菓子” 愛媛で半世紀以上愛されるグルメ3選
地域で半世紀以上受け継がれるお菓子。“ウケツグルメ”です。今日は子どもの、大人のおやつに欠かせない愛媛の“ウケツグルメ”に注目です。
まず向かったのは今治市。今治のウケツグルメは…こちら!黄色の包装紙に馬車のイラストと大きく“ラムリン”と書かれた洋菓子。今治市内の菓子店が1956年に販売をスタートしたふっくら焼き上げた生地にラム酒をたっぷり浸み込ませたカステラです。
ラム酒が香る、大人のお菓子。60年以上に渡り地元で愛され続けた味ですが…
4年前、ラムリンを作っていたお店は後継者がいないなどの理由で惜しまれながら閉店しました。
アリスタ・木曽 野間照博社長:
「昔からすごい大ファンの方が多いということを知って。歴史とともに歩んできたお菓子を我々が残していきたいと」
その味を受け継いだのは、全国各地のお菓子を扱う今治市内の卸売会社。店主から教わった秘伝のレシピを元に3年前に今治の味を蘇らせたのです。当時と変わらず、全て手作業で作っていきます。
野間照博社長:
「自分の子どものようにすごく思い入れを持って作られていましたので、そちらを我々が大事に引き継がせていただくことに心がけてきました」
愛され続けた味の復活。
三宅記者:
「鼻から抜けるラムリンの香りがいいです。カステラのふわふわの感じが好きです」
野間照博社長:
「昔食べた方には一口食べていただくと、昔の今治を思い出していただけるようなお菓子であってほしいと思います」
現在、伊方町の佐田岬半島ミュージアムで開催中の企画展「おかし、なつかし」
佐田岬半島ミュージアム 前田学芸員:
「各世代10代ごとに分かれてアンケートをとりました」
伊方町民などを対象に2006年の行ったアンケートで、「あなたの懐かしのおやつは?」を調べたところ、当時の10代から30代はポテトチップスやクッキーといったお菓子。
一方、50代以上は、ほとんどが“サツマイモのおやつ”と回答していました。
水口アナ:
「イモアメ、よく歯にくっついて歯が抜けるんじゃないかと」
前田さん:
「ほんと食べた人にしかわからない思い出というか。サツマイモと麦をどこの畑でも作っていたという時代がほんの数十年前までありました」