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しっかり食べて長く元気に!食事でフレイル予防  特に意識したいのは“タンパク質” 吸収のためにバランスよく摂取を

2025年3月29日 22:02
しっかり食べて長く元気に!食事でフレイル予防  特に意識したいのは“タンパク質” 吸収のためにバランスよく摂取を
食事でフレイル予防!

月に一度、鳥取県立中央病院で、いま気を付けたい病気などについて話を伺っています。
今回のテーマは「しっかり食べて フレイル予防」です。

そもそもフレイルというのは、「要介護状態ではないけれど、健康とは言えない」という狭間の状態です。フレイルを早い段階で自覚して対策することで、健康寿命が延びるとされています。

■ 高齢者だけじゃない!食事でフレイル予防

フレイル予防に効果的な食事について話を伺ったのは、鳥取県立中央病院の管理栄養士、宮﨑典子さんです。今、フレイルに気を付けるべきなのは、高齢者だけではないといいます。

管理栄養士 宮﨑典子さん
「働き盛りの世代にも、プレフレイル(フレイル予備軍)が広がっている状況ですので、普段のお食事を見直していただきたいなと感じています」

最近の物価高騰も、摂取する栄養に大きな影響を与えています。

管理栄養士 宮﨑典子さん
「物価も高くなっている中で、食事を準備する時つい炭水化物中心の食事になりがち」

■ 手軽に意識できる 食事のポイント

そこで、手軽に意識できるポイントを、コンビニの食事で教えてもらいました。

小林アナウンサー
「コンビニで昼食を用意する時、ついおにぎりだけという選び方をしてしまいます。どう改善すればいいですか?」

管理栄養士 宮﨑典子さん
「タンパク質や野菜が取れるサラダを一緒に選んでいただいたりとか、時間がない方は、タンパク質が摂れるバータイプの食品を一緒に選ぶといいと思います。フレイル予防として、筋肉を維持・増進する時には、タンパク質をしっかりとっていただく必要があります」

このほか、弁当の選び方のポイントはなるべく品数が多いもの。たんぱく質だけでなく野菜が重要な理由はー。

管理栄養士 宮﨑典子さん
「せっかく食べたタンパク質・エネルギーを体に吸収していく中で、必ずビタミンが必要になってきますので、セットで摂っていただくのが必要になります」

軽く済ませがちな朝食や昼食でも、主食・主菜(たんぱく質)・副菜(野菜)をそろえることが重要です。

管理栄養士 宮﨑典子さん
「いざ病気がわかって治療がしたいとなった時にも、ふだんの栄養状態が治療に大きく影響します。食事は食べ溜めておくことができませんので、毎日積み重ねていただくことが、未来に大きな効果を生んでくるんじゃないかと思います」

■ フレイル予防の3つの柱

フレイルの予防に大切なのが、栄養・運動・社会参加。

栄養面では、特にタンパク質の摂取が重要。魚、肉だけでなく納豆、ちくわなども活用してほしいということでした。ただ、腎臓の疾患がある人は、たんぱく質の摂取で悪化する恐れもあるため、医師に相談してください。

毎日こつこつ積み重ねていく食事。小さなところからでも意識していきましょう。

最終更新日:2025年3月29日 22:02
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